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元気印中小企業


国産初のIABPバルーンカテーテルを完成[東海メディカルプロダクツ]

筒井宣政社長

筒井宣政社長

会社名 (株)東海メディカルプロダクツ
代表者 筒井宣政社長
業種 医療用機器
所在地 愛知県春日井市田楽町更屋敷1485
電話 0568-81-7954

耐久試験の徹底で品質追求

 東海メディカルプロダクツは、心筋梗塞(こうそく)患者の応急処置に用いられるIABP(大動脈内バルーンポンピング)バルーンカテーテルを国内で初めて製造販売した。創業は81年。筒井宣政社長が、先天性の心臓疾患を患う二女を救いたいとの一心で人工心臓の研究を始め、試作品を完成。しかし人工心臓の実用化には人材面や資金面といったさまざまな問題があり、断念せざるを得なくなった。
 ちょうどそのころ日本で用いられている外国製のIABPバルーンカテーテルは日本人の体格に合わず、合併症を引き起こす危険があることを知った。ならば日本人に合うものを作ろうと、今度は同カテーテルの研究に着手。医者の望みをすべて採り入れるべく研究を続け、89年ついに国産初の同カテーテルを世に出した。
 同社の強みは品質の確かさと、現場の声を研究に生かそうとする姿勢だ。完成したIABPバルーンカテーテルはすべて実際の使用を想定し、人の血圧と同等の圧力をかけ50000回拍動する耐久試験を実施。この検査は厚生労働省の規定にもないが、それほど同社の品質は徹底している。実際の使用環境に近い状態で耐久試験を行うことで、不良品を徹底的になくすのだ。
 「クレームは宝」と筒井社長は言う。品質管理部を社内に設置し、クレームが寄せられると必ず社員が現場に急行する。現場の声をじかに研究に生かし、より良い製品に改良する。

社内分社化や海外事業に注力

 患者の体格に合わせ、バルーンの大きさや機能の異なった約30種類のIABPバルーンカテーテルを開発する細やかさも特徴だ。こうした姿勢を支えているのは、1人でも多くの命を救いたいという、創業当時からの変わらぬ思いだ。
 IABPバルーンカテーテル以外にも開発の幅が広がった。閉塞(へいそく)した血管を拡張する「PTCAバルーンカテーテル」や「PTAバルーンカテーテル」、血管経由で患部に薬剤を投与する「マイクロカテーテル」などだ。新たな医療器具の開発にも積極的で、点滴などに用いられる輸液キットを筆頭に約30テーマの開発が進行中だ。
 また将来に向けた取り組みとして、社内分社化や海外事業への再進出に取り組んでいる。社内分社化は、製品ごとに独立生産の事業部を設置。事業部の意識を高め、社員の士気を高めることが目的だ。「製造から営業まですべて自分で行うことで、本気の思いが伝わる」と筒井社長は語る。
 海外事業は1年ほど前から東南アジアへの製品の輸出を始めた。まずは日本人と体格が似ている地域に繰り出す。いずれ中近東やインド、かつて進出を断念した欧米へも再進出したい考え。

カテーテル製品の開発に力が入る。マイクロカテーテルもその一つ

カテーテル製品の開発に力が入る。マイクロカテーテルもその一つ

Onepoint

「人の命を救う」が経営の根底

 92年、筒井社長の二女は23歳の若さで亡くなった。それでも筒井社長はカテーテルを出荷するたび「これでまた一人の命が救える」との思いを強くする。人の命を救いたい。その思いが根底に流れており、これが同社の発展につながった。
 バルーンカテーテルを主としたカテーテルの開発にとどまらず、製品開発や社内分社化など多角的な展開を目指す。こうした活動と、コストダウンをはじめ経営効率化との折り合いをいかに付けるかが、これからの経営のカギだ。


掲載日:2007年9月12日

健康・安全愛知県海外展開製造業

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