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元気印中小企業


物流管理のプロ集団[昇栄]

金田昇社長

金田昇社長

会社名 (株)昇栄
代表者 金田昇社長
業種 運輸・倉庫
所在地 福島県白河市新白河1の108の2
電話 0248-22-9641

顧客に合わせたシステムで成長

 昇栄は、でき上がった製品を倉庫に入れ、倉庫から出すまでの物流の最も川上に当たる部分を担当する。作業現場は相手先の工場内になり、住友ゴム工業白河工場やユニ・チャームプロダクツ福島工場が主力。2年前からは住友ゴム工業宮崎工場を加え、さらに自社の物流センターを福島県白河市(床面積1万1438平方メートル)と宮崎県都城市(同3340平方メートル)に構えている。
 単一のタイヤ工場では世界一の規模を誇る住友ゴム工業白河工場では、でき上がった製品は出荷まですべて昇栄が管理する。具体的には物流加工といわれる汚れ落とし、ラベル張り、梱包まで行って倉庫に入れ、鮮度管理しながら輸送業者に引き渡す。
 同社の強みは在庫管理などのシステムを住友ゴムと一緒になって作り上げたことだ。例えばタイヤの保管では、タイヤを縦に並べていたものを横にして積み上げる方法を提案した。横に積み上げるのは危険との常識を覆して成功させている。同様に製造順に出荷することもきちんとできるようにした。「提案によってコストダウンに成功したのが信用につながった」と金田社長。その信用が白河工場だけでなく宮崎工場での取引につながった。
 物流センターは白河市の夏梨物流センターを01年に自社物件として建設。05年には増設した。05年10月には宮崎物流センターを住友ゴムから譲り受けた。両センターとも住友ゴム向けに使用している。

海外展開も決断へ

 タイヤ業界が抱える課題はグローバル対応と環境問題。住友ゴムも海外生産を積極的に進めており、金田社長もタイ工場を視察してきた。工場のあるところに物流業務は必ず存在するわけで、コスト対応のためにも海外進出の要請があり「決断を迫られているところだ」という。
 環境面では二酸化炭素(CO2)の排出量削減が課題。タイヤ業界にとっては、トラック輸送を減らして鉄道や船舶に切り替えることは容易ではない。どのように運べば二酸化炭素の排出を減らせるか、工場と輸送業者の間に入って積極的に関与していく考えだ。
 課題に対して積極的に関与できるのも、きちんと従業員教育を行っているからだ。業務に関する資格も業務面での運行管理者、安全衛生管理者から、事務面での社会保険労務士など資格取得者も12人に達している。
 同社の売上高は07年3月期で11億円強。前年度が8億7千万円だから25%を超える伸びとなり、「売上高は年々伸びている」という。従業員はパートを含めて216人で「5年前に比べて2倍になった」という。08年3月期の売上高は13億円を目標としており、従業員は30人程度増やす考えだ。

天井までタイヤが並ぶ夏梨物流センター(右は金田社長)

天井までタイヤが並ぶ夏梨物流センター(右は金田社長)

ワンポイント

専門化で効果発揮

 モノづくり業にとっては製品を作って仕事は完了してしまう。だからコストダウンについても、一般的に製造工程を見直すことはあっても製品になってからのことには目が行き届かない。昇栄は製造業から先の川上物流を担当して業績を伸ばしている。この分野は輸送業者が担当していたが、専門化することで倉庫管理のコスト削減にも大きな効果を発揮することになった。先行きは川上物流のままで顧客を増やすのか、川下まで展開するのか、業者が少ないだけに金田社長のかじ取りが重要となる。


掲載日:2007年8月27日

環境福島県運輸業

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