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元気印中小企業


製造とリサイクルの一貫体制を目指して[ツルオカ]

鶴岡正顯社長

鶴岡正顯社長

会社名 (株)ツルオカ
代表者 鶴岡正顯社長
業種 金属加工・同製品
所在地 栃木県小山市萱橋1085
電話 0285-49-3330

カウンターウエートのリサイクルモデルを構築

  「いかに効率的かつ有効なリサイクルモデルを作るか」−。ツルオカの鶴岡正顯社長が持ち続けているテーマだ。金属リサイクル、自動車リサイクルのほか、建機の傾きや転倒を防止するための重りであるカウンターウエート製造を手掛けており、これら3部門を柱に事業を展開している。さらに07年4月には製造部門を強化するため、カウンターウエートのリサイクル体制を整えた。
 リサイクル業者にとって、年々増える使用済みカウンターウエートは宝の山のはずだ。しかし、その多くは手つかずの状態にある。手作業で小さく割らなければ、破砕機処理ができず、リサイクル処理にまで回らない。一時保管場所がないため地中に埋めたり、海や川に廃棄したりする場合がほとんどで、全国的な環境問題を引き起こしつつある。
 ツルオカは製造会社として月3000トンのカウンターウエートをフォークリフト向けに供給している。一方でリサイクル会社としては大型カウンターウエートの回収、再利用までは手が回っていなかった。
 これを解消するため、圧力2000トンの鋳物破砕機を導入。直径750ミリメートルのシリンダーを搭載し、重さ約2トンのウエート、工作機械のベッド、金型などの大型鋳物を処理できるようにした。これまで廃棄、放置されてきた鋳物を材料として活用することで、リサイクル比率を高められる。鋼材の価格変動に左右される心配もなく、材料の安定確保につながる。リサイクルと材料の安定確保の一石二鳥になるわけだ。鶴岡社長は「うちはメーカーであると同時にリサイクル会社。これで両者の責任をきっちり果たせる」と胸を張る。

95%の自動車リサイクルを目指す

 他方、自動車リサイクル部門では「重量ベースで95%」を目標に、リサイクルを前提にした解体技術の開発にも取り組んでいる。大学と共同でフロントガラスの内面にある中間膜の取り出しに成功し、溶剤や絵の具の原料など用途を開発中だ。
 とはいうものの04年に施行された自動車の資源有効利用促進法によってもたらされた解体市場の思わぬ冷え込みには戸惑った。「持ち込み数が2倍になると見たが、実際は半減だった」と鶴岡社長は振り返る。オークションに回るケースが増えたり、ディーラーが中古車販売に力を入れ始めたりするなど、中古車を取り巻く環境は変化している。
 ただ業績の方は好調だ。07年4月期の業績は3期連続の増収を確保した。金属相場の高騰が大きな要因だが、ここ数年の経営環境の変化が、自社のビジネスモデルを見つめ直すいいきっかけになったという。「いつまでも金属相場に支えられている訳にはいかない」と気を引き締めながらも、次の戦略を練る毎日だ。

導入した圧力2000?の鋳物破砕機

導入した圧力2000?の鋳物破砕機

ワンポイント

産学官連携の副産物

 「天然資源が少ない日本だからこそリサイクル効率を高めることがビジネスになる」と鶴岡社長は現状を分析する。目の前に積まれる使用済みの鋳物の山を見て何とかしなければとの思いが、カウンターウエートの再利用モデル構築に踏み出すきっかけになった。
 98年に立ち上げた自動車リサイクル事業部では、新しい解体技術にも意欲的に取り組んできた。産学官連携で社外スタッフとの共同作業が増えたことで、独特の緊張感が生まれた。「時間のやりくりなど、日常業務にもメリハリがつくようになった」と社内に刺激と活気をもたらしている。


掲載日:2007年8月13日

加工栃木県環境産学官連携製造業金型

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