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元気印中小企業


雪国の生活を変えたパイオニア[ヒルコ]

加賀義之会長

加賀義之会長

会社名 (株)ヒルコ
代表者 加賀義之会長
業種 その他製造業
所在地 札幌市白石区米里3条2丁目5の6
電話 011-871-5511

生活者の視点に立脚

 積雪寒冷地における冬の生活には雪との戦いが存在する。毎冬、雪下ろしの際の予期せぬ事故で亡くなる人は多い。「雪国の生活を豊かにしたい」。こんな思いがヒルコの原点にある。  同社の主力は融雪機や屋根融雪システム、ロードヒーティングなどの融雪機器。研究開発からアフターメンテナンスまで、業界では数少ない自社完結型のビジネスモデルによって、成長を続けている。雪国の生活を変えたパイオニアは常に雪国の生活を見つめながら、次代を見据えた製品開発で一手を打っている。
 創業は81年。今でこそアパート、マンション、戸建てで見かけるロードヒーティングなどの融雪機器だが、当時は「屋根に積もった雪を落とさない方法はあったが、お金をかけて雪を溶かす発想がなかった」(加賀義之会長)ころだった。第1号の住宅用屋根融雪システムを開発したのが、創業間もなく。これが「売れに売れた」(同)。屋根融雪システムは、その後も改良が重ねられ、現在も年間300−400棟を施工するロングセラーモデルとなっている。
 その後、ロードヒーティングで道路に降る雪を溶かすという新しい概念を一般家庭に持ち込み、ヒルコのブランドは一気に浸透。雪国でそのブランドはすっかりおなじみとなった。
 そんな同社の製品開発に大きな変化を促したのが、大手家電メーカーへの納入だった。高いレベルでの品質管理、保証が求められるビジネスによって「モノづくりに対する意識が大きく変わり、成長した」(同)という。品質に関する体制を構築した同社に追い風も吹いた。一般家庭における融雪機の設置を助成する札幌市の融資制度が「販売拡大のきっかけ」となっただけではなく、業界の認知度にも大きく寄与した。

戦略製品で一手

 一時期は多くのメーカーが参入した融雪市場だが、競争激化で撤退が相次いだ。ヒルコが融雪装置のリーディングカンパニーとして持続的に成長する背景には、雪国の生活者の視点に立つ軸足がぶれない製品開発、そして、メンテナンス契約したユーザーに10年間の保証期間を設けて毎年メンテナンスメニューを提示するきめの細かいフォロー体制がある。
 融雪装置市場を切り開いてきたヒルコは一段の成長に向けた矢も放つ。経済産業省の新連携支援制度を活用。熱源に初めてヒートポンプ方式を採用するとともに、雨と雪を高精度に判別する新しいセンサー技術を盛り込んだロードヒーティングを開発し、今後の戦略製品に据える。化石燃料高騰の環境下において、効率的な運転による経済性と、外気熱を利用する環境性を武器に新たな市場の開拓に挑む。

集合住宅などで普及するロードヒーティング

集合住宅などで普及するロードヒーティング

Onepoint

変わらぬ視点

 本当の雪を知らない人間にとって、雪国の冬の生活は想像を超える厳しさがある。高齢者にとっての雪下ろしは重労働で、生命のリスクも伴う。そんな冬場の生活改善を願ってゼロからスタートしたヒルコ。モノづくりに対するぶれない軸足とこだわりが、持続的な成長につながっている。融雪装置は一般家庭にまで普及し、高齢化の進展によって市場も拡大傾向にあるが、同社が追いかけるものは創業時から変わらない。ただ、じっと雪国の生活環境を見つめ続けている。


掲載日:2007年8月29日

ブランド健康・安全公的支援北海道環境製造業

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