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元気印中小企業


3次元CADデータをインターネットで共有 [ラティス・テクノロジー]

鳥谷浩志社長

鳥谷浩志社長

会社名 ラティス・テクノロジー(株)
代表者 鳥谷浩志社長
業種 ソフトウエア
所在地 東京都千代田区九段南3の8の11
電話 03-5212-5121

巨大な情報量を数百分の1に軽量化

 設計や製造現場でのみ活用されている3次元CADの設計データを、商品企画、マーケティング、営業、保守サービスといった製品ライフサイクル全般に及ぶ企業全体や取引先との幅広いフィールドで活用できないか−。この「単純だが難しい」要求に応えたのが、ラティス・テクノロジーが2000年に商品化した3次元CADデータ変換フォーマット「XVL」だ。
 3次元CADデータが限られた分野だけしか活用されていない原因は、情報量が巨大であるため、インターネット環境で活用することが不可能だからだ。これに対し、XVLは3次元データの精度を保ちながら、最大で数百分の1以下に軽量化。モノづくりにかかわるすべての人が同じデータを閲覧し、使用できる環境を実現した。
 会社設立は97年。鳥谷浩志社長が以前勤務していたリコーで、「XVL」の元になる技術を考案した千代倉弘明慶応義塾大学教授(初代社長、現取締役)と出会ったのがきっかけだ。この技術は、単純な形状から曲面を表現する「ラティス構造」を利用した形状表現手法で、通常のポリゴンメッシュに比べてデータは極めてコンパクトになる。
 インターネットの普及に合わせて製品化を目指したが、当初は鳴かず飛ばずだった。「すごいと言われるだけで終わっていた。どの業界にアプローチすればより効果的に導入され、ビジネスとして成立するか、当時の自分には分からなかった」と鳥谷社長は振り返る。

トヨタ自動車と資本提携

 しかし、その先見性にトヨタ自動車が目をつけた。トヨタは製造業にとって有用なソフトウエアと判断し、99年に同社に資本参加。「XVL」の製品化に道を開いた。
 「XVL」は一般的なネットワーク環境を利用し、国内外を問わず誰もが情報を共有できる。設計データを3次元のまま図面情報とともに、全世界の工場に送信することも可能だ。このため設計分野でのコラボレーション作業や製造コスト削減、製造期間短縮はもちろん、最適地での製造、営業、サービス部門への新製品情報提供、商品企画部門へのフィードバック、さらにはコンピューターグラフィックス(CG)ソフトを作製することなく顧客に対して製品イメージを3次元イメージで提供することも可能になる。
 鳥谷社長は「一般ユーザーへの『XVL』の浸透を目指し、さまざまな分野に向けた製品を開発することによって、世界に通用する企業に成長したい」と攻めの姿勢を見せる。

XVL

XVL

Onepoint

一般ユーザーへの浸透がカギ

 目を輝かせながら「XVL」の有用性を話す鳥谷社長が印象的だ。社長の表情からにじみ出るように、「XVL」は面白いほど自由自在に3次元データを扱える。素人でも楽しめる魅力ある製品に感じた。  XVLは現在、大手企業だけでなく、中小企業向けに価格の低いものを提供するほか、一般ユーザー向けに無料でダウンロードできる製品も用意し、顧客の幅を広げている。同社は「XVL」を製造業以外の各業界向けにも製品化していく予定で、その戦略から目が離せない。


掲載日:2007年8月22日

ITソフトウェア開発ベンチャー東京都製造業

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