本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > 元気印中小企業

元気印中小企業


硬脆性素材加工技術で飛躍 [芝技研]

福島洋一社長

福島洋一社長

会社名 (株)芝技研
代表者 福島洋一社長
業種 硬脆性素材の加工および特殊工作機械の開発など
所在地 神奈川県横須賀市内川2−5−53
電話 046-837-1610

製造ノウハウを加工に応用

 芝技研(神奈川県横須賀市、福島洋一社長、046・837・1610)は、石英ガラスや単結晶シリコン、セラミックスなどの硬脆性素材の小径穴あけで国内屈指の技術力を誇る。その独自技術誕生の裏には、硬脆性素材の加工装置製造で培った高度なノウハウと、困難な加工技術に早くから挑んだ開拓精神がある。
 同社が硬脆性素材の受託加工を始めた95年当時、石英ガラスやシリコンなどで高い加工精度を維持するのは極めて困難とされていた。素材を研磨するドリルの消耗や欠落が、シリコン板など高価な素材を傷付け、不良品が発生。大手を含む多くの企業が加工精度の壁にぶつかっていた。
 そんな中、同社は大手素材メーカーからシリコン板の穴あけ加工を受託したのを機に、高度な小径穴あけを可能にする独自の加工装置を開発。穴あけ用ドリルが素材に送られる際に発生する反力に注目し、これが一定の値に達すると自動的に研磨部品を交換する機構を採用。加工精度が安定し、生産性は飛躍的に向上した。
 早くから他社と差別化できる技術を確立したことで、加工業進出以後は大手メーカーなど約20社から安定的な受注を獲得。01−03年の半導体不況をはじめ、需要の波にもほとんど左右されない安定成長を続けている。

高付加価値機械開発も強化

 半導体ウエハーの大型化や回路線幅の微細化、さらにプラズマ・ディスプレー・パネル(PDP)の大型・薄型化など、硬脆素材へのニーズが変化する中、同社は高い加工精度を維持できる付加価値の高い装置の開発にも力を入れている。06年には30センチ−60センチメートルの工具で加工対象物(ワーク)を研磨することで装置の小型化を実現、スクラッチの発生を防ぐガラス基板の平面研磨装置を開発。07年には溝切りとレーザー割断をほぼ同時に行い、ガラス破片の飛散防止と工程の集約を実現するレーザー割断機を相次いで開発した。この間、新規性の高い事業計画を支援する神奈川県の助成金もあり、研究開発に弾みがついた。
 売り上げでも装置開発と受託加工は同程度の比率で成長。課題だった加工装置の利益率の低さも解消に向かい、「二つの分野のシナジーにより、バランスのいい収益構造ができた」(福島社長)。同社では精密複合加工のほとんどをこうした自社装置で施しており、素材の加工を通じて常に加工装置の改善ニーズも収集している。
 利益の柱である受託加工の増加に伴い、生産体制も強化。03年8月に神奈川県横須賀市へ本社工場を移転したのを皮切りに工場の増設を続け、06年6月には横須賀市で2312平方メートルの新工場を完成した。07年6月期の売り上げは「22億円弱」(福島社長)の見込み。独自技術と安定した収益構造を土台に、今後もさらなる飛躍を目指す。

液晶用ガラスG8対応レーザ割断装置

液晶用ガラスG8対応レーザ割断装置

Onepoint

独自加工と先端機械製造で一層の飛躍を

 芝技研はシリコンや石英ガラスなど硬脆性素材の小径穴あけをはじめとする受託加工を利益の柱とし、加工装置開発でも付加価値路線を打ち出している。早くから硬脆性素材の加工へ進出したことで、技術力で他社の追随を許さず、景気の波に左右されない収益体制を構築。横須賀工場が神奈川県の優良工場に認定されるなど、労働環境や生産性の高さにも定評がある。従業員数は54人。30台前半の取締役工場長を任命するなど組織の活性化も進めており、飛躍の土台が整いつつある。


掲載日:2007年8月15日

公的支援加工半導体神奈川県製造業

最近の記事


このページの先頭へ