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元気印中小企業


ITと連動した店作り[中川]

中川雅雄社長

中川雅雄社長

会社名 (株)中川
代表者 中川雅雄社長
業種 その他非製造業
所在地 東京都台東区浅草2の2の12
電話 03-3841-7877

携帯型音楽プレーヤーを活用し江戸文化を発信

 東京・浅草の老舗祭用品店「浅草中屋」。1910年創業のこの祭用品店を営む中川が、老舗とITを組み合わせたアイデアで新しい試みを続けている。ITを「浅草中屋」のマーケティングツールとする一方、中屋の名前を前面に出さずに江戸文化を発信するツールとしても利用する。異なる位置付けでの運営が特徴だ。
 自社ウェブサイトにはオンラインショップや浅草寺のライブカメラのほか、みこしに全地球測位システム(GPS)を搭載してモニターするサービスや江戸文化を手軽に学べるインターネット番組「江戸東京人セミナー2・0」などのコンテンツが並ぶ。
 江戸東京人セミナーは06年4月に米アップルの携帯型音楽プレーヤーiPod向けにスタート。07年5月からは他の携帯型音楽プレーヤーやパソコンでも聴けるようにした。番組は主に老舗の主人らが浴衣の基礎知識や食文化などの話題を繰り広げる本編と裏チャンネル「SideB」で構成。SideB第壱談(だいいちだん)はフォーク歌手のなぎら健壱さんがゲスト。B級グルメなどを掘り下げ「本編以上の人気を集めている」という。

携帯電話を活用

 ただ番組を「真っ先に届けたい」はずの中屋の顧客で最新のIT機器を所有する人は少なく、「せっかくの番組を聴いてもらえない」のが現実だ。このため今後は「個人が特定でき、かつ最も身近な媒体」である携帯電話に力を注ぐ。
 07年中にサーバを拡張し、ビジネスと文化発信両面で活用する方針。まずは「江戸東京人セミナーをMP3搭載の携帯電話でも利用可能にする」。次いで「例えば新しい半纏(はんてん)の絵柄の入荷情報を随時提供したり、半纏を特注したお客さんに工程の進ちょく情報を知らせる」考えだ。ただ「携帯電話は新機種の投入が早く、画面設計に対応しきれない」という課題も抱えている。
 一方、祭りの参加者画像を集めたウェブサイトの「笑顔フォト集」は、一日平均5000件のアクセスがあるほど人気。「情報化が進むほど、顔が見えるやりとりが不可欠になる。両方をうまく組み合わせてこそ顧客満足につながる」と、新しいスタイルの老舗を志向する。
 浅草中屋で扱う祭用品は典型的な季節商品で、東京周辺では祭りが集中する夏がシーズン。来店が少なくなるシーズンオフにこそ「お客さんに楽しんでもらいたい」と、ITと連動させた店づくりの構想をふくらませる。

インターネットで生活をもっと楽しく

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ワンポイント

老舗とITの融合目指す

 中川は老舗「浅草中屋」の看板を守る一方、ITツールを最大限に使いこなそうと試みるIT企業でもある。老舗とITという組み合わせは一見、相反する存在であるかのように思える。成功の秘訣(ひけつ)は「お客さんに喜んでもらう」(中川雅雄社長)ことだけを目指したことにあるのだろう。中川では今、ITツールを用いた顧客への情報提供や、さらに楽しめる番組づくりに積極的に取り組んでいる。老舗とITの融合を目指し、模索が続く。


掲載日:2007年8月22日

IT新事業東京都製造業

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