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元気印中小企業


新規と既存事業の融合[松浦産業]

松浦公之社長

松浦公之社長

会社名 松浦産業(株)
代表者 松浦公之社長
業種 包装材料の製造・販売
所在地 香川県善通寺市上吉田町270の1
電話 0877-62-2555

柱となる新商品

 百貨店や小売店の紙袋。店舗によってさまざまなデザインや形状があるが、大半の袋に取っ手が付いている。この3億本とも言われる取っ手市場で、後発ながら約70%の国内トップシェアを持つのが松浦産業だ。
 最大手になったものの、取っ手だけの事業展開では、経営リスクが大きいのも事実。そこで松浦公之社長は「将来、取っ手と並ぶ柱となる新商品の開発を進めている。ようやく芽を出しかけたものもある」と表情は明るい。
 その新商品は遊園地などのレジャー施設に欠かせないポップコーンを入れるプラスチック製の容器。03年、他社の容器製造事業を買収した。「新規事業だが、これまでの事業をそのまま引き継ぎ、実績があるからリスクは少ない」と松浦社長は自信を見せる。
 プラスチック製の容器には、各遊園地のキャラクターなどを印刷している。06年には新しい印刷機を導入し、作業スピードが大幅に上がった。取っ手の事業で培った納入スピード意識が評価され、国内最大の大型レジャー施設への販売につながった。新規事業としてスタート、わずか3年で、売上構成比率の10%を占めるまでになった。
 従来は容器自体のデザインは2−3パターンしかなく、キャラクターのデザインや色でしか、遊園地の区別や商品の差別化ができなかった。そこで容器のデザイナーを増員し、3次元CADシステムを採用。現在は容器だけで6パターンに増え、07年中には9パターンができる体制にする予定だ。さらに、容器のフタの上にキャラクターなどを付ける商品開発にも取り組んでいる。

取っ手は高級化へ

 一方、主力商品である取っ手は化粧品やブランド品などを入れる紙袋用のハイグレード製品の需要が急増している。見た感じと手触りを重視する顧客が増えているようで、松浦社長は「中国ではできない技術力を評価された結果」と笑顔を見せる。環境問題への意識の高まりからトウモロコシ原料の取っ手も注目度を上げている。ゴミとなった時、分別が不要で紙袋と一緒に廃棄処分できるのが、評価の高まりにつながっているようだ。
 しかしながら業界動向と同じで原燃料価格の高騰は、取っ手もプラスチック事業も大ダメージを受けた。全体の原料価格は06年は05年に比べ、約2倍に跳ね上がった。このため06年8月からは、人員や在庫の削減のほか、外注を減らして内製化を急ピッチで進めた。文房具費用だけでも、従来比75%減まで下げた。結果、売上高を下げず、利益を高めることになった。スリム化に成功した今、次なるステージへ向けて準備は整いつつある。

国内トップシェアを誇る取っ手を使った例

国内トップシェアを誇る取っ手を使った例

ワンポイント

壁を乗り越え

 取っ手という国内トップシェアを誇る商品がありながら、リスク回避を目的にプラスチック容器を第2の柱にしようと奮闘を続けている。中国製の勢いが増していた取っ手に関しても、高級化シフトで生き残りを図る。原燃料価格の高騰にも柔軟に対応。数多くの試練に、その場その場で着実に壁を乗り越えてきた。懸念材料が消えつつある今、腰をすえた商品開発のスピードアップにも拍車がかかりそうだ。


掲載日:2007年7月 2日

環境生産改善製造業香川県

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