本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > 元気印中小企業

元気印中小企業


ソーラー式視線誘導標を事業化[イズム]

早川勇社長

早川勇社長

会社名 (株)イズム
代表者 早川勇社長
業種 電機・電子システム開発
所在地 仙台市青葉区中央1の3の1
電話 022-212-1495

冬場の路面凍結に着目

 気温が2℃未満に下がると、点滅する発光色が白から青に切り替わり、路面の凍結を警告−。こんな新機能を備えた視線誘導標(道路が直線なのかカーブなのかを示す表示標)が全国の国道、県道で試験導入されるケースが増えてきた。制御システム開発のイズム(仙台市青葉区)が05年3月から販売を始めたソーラー式視線誘導標「サーモ・アイ」がそれ。
 同社は大学を卒業後、電子部品会社、電機会社などに数年、籍を置いた早川勇氏が自ら温めたいくつかのアイデアを事業化すべく05年6月に設立した。センサーなどの信号を情報通信・処理・制御技術を駆使して、これまでにない新たな機能のシステムに組み上げるというのが早川氏のアイデアのベースで、サーモ・アイはその商品化第1号。
 冬場は路面凍結によるスリップ事故の危険がつきまとう。道路の路肩のポールやガイドレールには、道路がまっすぐなのか曲がっているのかなどの線形を表示する丸形の視線誘導標が付いているが、これらの多くはヘッドライトの光に反射するタイプ。北海道出身である早川氏も「ドライバーとして路面凍結にヒヤリとしたことがあり、危険を知らせるため、光らせて温度変化のメッセージを発信できないか」というのが開発の出発点になったという。
 開発したサーモ・アイは、太陽電池で発電して電気二重層コンデンサーに蓄電、それをエネルギー源に夜間に発光ダイオード(LED)を発光点滅、しかも設定気温で発光色を白・青の2段階で切り替えるというもの。これだけだとサーモ・アイ同士の点滅タイミングがずれ、距離感、線形がつかみづらいことから、経済産業省の新連携の枠組みを使って改良、電波時計、マイコンを搭載して点滅を同期化、切り替え時間も制御できるようにした。

情報通信・処理・制御技術を駆使

 発光色切り替えによる路面凍結警告機能や小型・軽量で既存の反射式視線誘導標に張り付けるだけのため施工は簡便。国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)への登録、エコマークなども取得。こうした実績が評価され、07年1〜3月の間だけで岩手県、宮城県、山形県、福島県、神奈川県などの国道、県道に導入された。07年度は「導入個所を全国的に拡大する」(早川社長)のが目標。
 サーモ・アイ関連・周辺商品として、太陽電池式の避難誘導看板も商品化している。この製品でも06年3月に消防庁から発表されたピクトグラム(絵文字)に早期に対応し、国土交通省四国技術事務所の「テーマ設定技術」の採択を受け、市場開拓を狙っている。これらに次いで商品化が迫っている製品群もやはり最近の傾向であるエコ・安全・安心がテーマの製品が並ぶ。例えば農業関連で気温・水温・水位などの農作物の生育環境を監視するシステムなどだ。
 各種の制御システム開発の請け負いを会社のベースとしながらも、目標は自社製品の事業化。情報通信・処理・制御技術をコア技術に「新たな技術で異業種を活性化していく」(同)という。

白・青の2段階で点滅する発光色が切り替わり、路面の凍結を警告する「サーモ・アイ」

白・青の2段階で点滅する発光色が切り替わり、路面の凍結を警告する「サーモ・アイ」

Onepoint

狙いはすき間のシステム

 商品化例をみると、ディスプレーなど情報表示機器関連がメーンとも見えるが、必ずしもそうではない。基本はセンサーの信号や画像データを取り込み、処理・制御、新しい機能・役割を担うシステムを構築し、ユーザー・ニーズをとらえた製品にすることにある。
 早川社長は「シーズは必要であるが、あくまでニーズありき」という。このため開発を狙っている自社製品の分野もマチマチで、強いていえば、大手企業も手掛けないすき間分野のシステムともいえる。


掲載日:2007年7月25日

エレクトロニクスベンチャー健康・安全宮城県

最近の記事


このページの先頭へ