本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > 元気印中小企業

元気印中小企業


環境分野で自社部品メーカーへ脱皮[カネミヤ]

間瀬隆夫社長

間瀬隆夫社長

会社名 (株)カネミヤ
代表者 間瀬隆夫社長
業種 金属加工・同製品、環境機器
所在地 愛知県半田市八軒町128
電話 0569-23-2871

売り上げ激減で、転身を決断

 「もうかるリサイクル」。カネミヤの間瀬隆夫社長は主力製品に育った廃ポリ袋自動洗浄機「Bun−Sen」の開発の狙いを強調する。食品工場などで使われる廃ポリは、汚れたままなら廃棄するのに処分費がかかる。ところが、きれいに洗えば、樹脂原料に再生でき有価で引き取ってもらえる。狙い通り、同機は評判を呼び、07年9月期は前年度の2倍の年間販売100台が達成できそうだ。
 カネミヤは間瀬社長がそれまで勤めていた金属加工機械の大手メーカーから独立、89年に板金加工業としてスタートした。電子部品組み立て機の大手メーカーと取引を始めたことで飛躍。ピーク時は年間売上高8億5000万円を記録した。しかし2001年、いわゆるITバブルがはじけると受注が激減。売上高は一気に8分の1になった。「下請け仕事の協力工場だけでは限界を感じた」(間瀬社長)という。
 そこで、自社製品の開発に挑むことになった。「当時のキーワードはIT、バイオテクノロジー、ナノテクノロジー、環境。バイオとナノは分からない。ITはこりごりだった」(同)と、環境分野をターゲットにした。ただ、すぐに開発できるわけもなく、自問する日々が続いた。その時、徹底してやったことは市場の声を聞くことだった。
 生ゴミ処理機が売れているというので、関係者の声を聞くと「生ゴミと包装容器の樹脂を分別したい」という要望があった。さっそく包装自動分別機「Bun−Bun」を商品化。これはヒットに至らなかったが、ある顧客の「分別した樹脂がきれいに洗えたら売れるのに」という声をヒントに、廃ポリ袋自動洗浄機の開発を目指した。

もうかるリサイクルを実現

 「リサイクルだけで満足してはいけない。リサイクルしてもうからなければ」(同)。顧客の一言が気付かせてくれた。さらに「コンパクトに」「水使用を少なく」「洗浄を速く」などといった声を機械に凝縮し、05年5月に発売した。環境機器、食品機械などの展示会に出すと評判を呼び、問い合わせが殺到した。
 顧客の要請でトライしてみると、ポリ袋だけでなく、各種の樹脂容器、紙容器なども洗浄できた。マヨネーズなど粘性の汚れや、においがひどい肉などの汚れも洗剤などを工夫して対応した。納入先の食品工場からの「洗ったポリ袋を引き取ってほしい」との声に対しては、再生樹脂原料メーカーと提携して買い取り事業を始めた。この事業は06年2月に中部経済産業局から「新連携」計画の認定を受けた。
 07年9月期は同機を100台販売し、かつてのピーク時の年間売上高と並ぶ。板金加工の売り上げは全体の半分以下になり、自社製品メーカーの確固たる地位を築く計画だ。今後は「ライン化、無人化に対応する」(同)という。2010年9月期には同機の販売を年間150台まで伸ばし、年間売上高13億円を目指す。

販売好調な自社製品のポリ袋自動洗浄機「Bun−Sen」

販売好調な自社製品のポリ袋自動洗浄機「Bun−Sen」

Onepoint

市場の声に耳をすまし製品開発

 多くの中小企業にとって自社製品の開発は大きな夢だ。カネミヤはその夢を実現し、飛躍しようとしている。大手企業の協力工場として、壁にぶち当たり、限界を感じたことがきっかけだった。
 成功のポイントの一つは、あれもこれもとならず、環境分野にターゲットを絞ったことだ。経営資源の乏しい中小は一点集中が必要。もう一つは市場の声に耳をすまし、その声をもとに製品を開発したことだ。個々の顧客の要望にきめ細かく対応し、提案し続けたことが市場から評価された。


掲載日:2007年7月11日

加工愛知県環境製造業

最近の記事


このページの先頭へ