本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > 元気印中小企業

元気印中小企業


視覚障害者の読書をサポート[アメディア]

よむべえを使う望月優社長

よむべえを使う望月優社長

会社名 (株)アメディア
代表者 望月優社長
業種 視聴覚障害者用システムの開発・販売
所在地 東京都新宿区西早稲田2の15の10西早稲田関口ビル3F
電話 03-5286-7511

視覚障害者向け音読機

 同社が開発したスキャナー型音声読書機「よむべえ」はスキャナーで印刷物の文字を読み取り、音声に変換して読み上げる装置である。視覚障害者を対象とした商品で、03年の発売以降順調に売り上げを伸ばしている。通算出荷台数1300台を超え、毎月約40台の売れ行きだ。
 同社は89年に設立された視覚障害者用システムの開発・販売会社である。望月優代表取締役はみずから視覚障害者で前職は高校の英語教員だった。「教員時代に利用していたコンピューターのハンディキャップを埋める可能性にかけて事業を立ち上げた」という。設立以降、主にパソコンと連携したソフト型商品の開発・販売をしてきた。しかし、パソコンと切り離して単体で利用できる「よむべえ」の方が、ソフト型に比べて圧倒的に売り上げが伸びているという。「視覚障害を持つ主婦の利用が増えた。いまだに視覚障害者はパソコンに対して抵抗があるようだ」と語る。今後もソフト型と平行して単体で使える商品の開発も手掛けていく。

DAISY録音図書

 同社は、スイスボーンズ社(スイス)が製造する音声ガイド付き多機能MP3プレーヤー「DAISY対応おしゃべりレコーダー」の販売を昨年11月に開始した。DAISYとは、印刷物を読むことが困難な人のためのデジタル録音図書の国際標準規格である。従来の録音図書はカセットテープが主流だったが、巻き戻しや早送りなどが必要で操作性が悪かった。DAISY図書は見出しやページ単位で頭出しできる上にしおり機能を持っているため、操作性が格段に向上した。毎月10〜15台を販売しているという。

読み取りやすい印刷物の啓発活動

 同社が視覚障害者のために果たす役割は関連機器の開発・販売にとどまらない。2月から、プリントアクセシビリティの研究を始めたという。プリントアクセシビリティとは、印刷物が視覚障害者にとってどの程度読みやすいかを表す言葉である。視覚障害者が印刷物を読む際、点字で読むか他人に音読してもらうというのが多くの健常者の認識だ。しかし、文字認識と音声合成技術が進歩してきた今、機器を用いて視覚障害者が印刷物を読むことは少なくない。この点に気がついていない印刷物を多く見かけるという。例えば、ファッション雑誌のようなカラフルな印刷は文字の色と背景のコントラストが小さくなるため、文字認識機が誤認する可能性が高くなる。また、新聞はレイアウトが複雑なため、読み上げの順番を誤ってしまうことが多い。「見栄えや機能的な段組を優先するのはもっともだが、印刷物が視覚障害者の目にも触れるということを念頭に置いて印刷物を作成してほしい」と訴える。現在は研究段階だが、今後はセミナーやシンポジウムを開いて多くの人にプリントアクセシビリティの概念を啓発していくという。

よむべえ

よむべえ

ワンポイント

プリントアクセシビリティ向上を目指す

 白い紙に黒い文字で印字したり、明朝体やゴシック体など一般的な書体を使ったりすれば機器の誤認を防げるという。  印刷物作成者のちょっとした気遣いがプリントアクセシビリティの大きな向上につながるだろう。これまで視覚障害者の先頭に立ってハンディを補ってきた同社にとって、プリントアクセシビリティ向上の啓発活動はうってつけの使命である。今後の活動に期待がかかる。


掲載日:2007年6月27日

サービス業ソフトウエア開発東京都高齢者

最近の記事


このページの先頭へ