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元気印中小企業


微小カプセル技術で展開[鈴木油脂工業]

鈴木隆夫社長

鈴木隆夫社長

会社名 鈴木油脂工業(株)
代表者 鈴木隆夫社長
業種 業務用洗剤、防錆剤、日用化成品、マイクロカプセル応用製品の開発と販売
所在地 大阪市東淀川区井高野2の1の37
電話 06-6349-2312

他社に先駆けるアイデアで成長

 工場のなかで、広く使われている業務用洗剤やクリーナー類。鈴木油脂工業はそれら化成品の開発・製造・販売を手掛ける。バケツや缶から手ですくうのが常識だった業務用洗剤容器に、74年に他社に先駆けてスマートなポンプ式を導入した。
 87年には通商産業省工業技術院大阪工業技術試験所(現・産業技術総合研究所関西センター)と共同で中空・多孔質のマイクロカプセルの量産化に成功するなど、高技術力とアイデアには定評がある。マイクロカプセルを利用した化粧品のOEM(相手先ブランド)供給などの応用展開をはじめ、最近は足裏用シートや虫よけリングなど、一般向けの生活用品販売に力を入れている。

応用範囲を積極開拓

 マイクロカプセルは直径が0・1マイクロメートル(マイクロは100万分の1)から150マイクロメートルの微小な球。内部が空洞になっており、そこに研磨剤などの物質を入れたり表面をコーティングしたりすることで、さまざまな用途に使える。最近開発した「プルセアMTS」はカプセルの表面に酸化チタンをコーティングした紫外線カット粉体で、パウダーファンデーションや白粉向け。大手化粧品メーカーに化粧品原料として、供給を目指す。このほか製紙会社にも、研磨シート用などで販売している。マイクロカプセル自体は最近は参入企業が増え競合がでてきたが「粒径の均一性など品質では当社に1日の長がある」(鈴木社長)と、余裕で受けて立つ構え。
 一方でマイクロカプセル技術の利用範囲拡大や、独自の製品開発にも力を入れている。利用範囲拡大では大手住宅メーカーなどと共同で、建物内の抗菌シートの研究を始めた。室内菌の繁殖を防ぎ、湿気やカビを抑える効果があるという。
 もう一つが生活用品。代表例がカやハエなどの害虫を寄せ付けない虫よけバンドだ。虫よけ剤の成分はユーカリ油だが、マイクロカプセルにしみこませているため効果が長続きするのがミソ。大手企業にOEM供給も行い、着実に売り上げが伸びている。生活用品では他に足の裏側にはって体内の老廃物を除去するシートも販売しており、両者を合わせた売上高は10億円に上る。主力の化成品・産業製品と、ほぼ半々の格好だ。
 業務用洗剤などの化成品は価格競争が激しいことに加え、販売を商社に頼っていることもあり、売り上げを伸ばしていくのは至難の業。そこで団塊世代の大量退職者を、全国で組織化することを計画している。地元に人脈のある団塊世代の退職者を完全歩合制で採用し、商社が訪問しない零細企業の工場や事業所にカタログを片手に洗剤などを売ってもらう。インターネットを使って募集を始めたところ反応は上々で、はるばる北海道や九州から訪ねてきた人もあるという。3年以内に合計500人のセールス体制を築く計画だ。

マイクロカプセル

マイクロカプセル

ワンポイント

製品開発力が決め手

 鈴木油脂工業の競争力の源泉は、旺盛な製品開発力にある。おがくず系の洗剤に代えて、軽量石を利用したパーライト洗剤を発売したのもその一つ。ローテクに見える業務用洗剤も、裏には多くの技術革新史、材料革新史が秘められている。同社はその中で、常に業界をリードしてきた。マイクロカプセルの開発もその一環だが、特許期間が切れて競合相手が増えると見るや、化粧品や日用品、建材などと応用製品研究を加速。加えて女性営業社員や退職高齢者の活用など、販売面でも続々新機軸を打ち出しつつある。チャレンジの歴史に終わりはない。


掲載日:2007年6月22日

健康・安全大阪府産学官連携製造業

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