本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > 元気印中小企業

元気印中小企業


世界の主要縫製工場に製品を供給[ヤマトミシン製造]

近藤章吾社長

近藤章吾社長

会社名 ヤマトミシン製造(株)
代表者 近藤章吾社長
業種 工業用ミシン、各種縫製自動機の製造・販売
所在地 大阪市北区西天満4の4の12
電話 06-6364-1321

縫製企業の相棒目指す

 多くの人が今着ている服で、同社の技術の恩恵を受けているかも知れない−。ヤマトミシン製造は1927年に創業の工業用ミシンメーカー。世界の名だたる縫製工場に、工業用ミシンを納入している。「グローバルソーイングパートナー(世界の縫製企業の相棒)」を目指し、日々の技術開発や世界各国のマーケティング活動に意欲的に取り組む。ドイツ・ハンブルクや中国・上海など世界の23カ所ほどに拠点を持ち、現地ニーズに対応した製品を作っている。
 同社のミシンが世界に普及したのは、技術力の蓄積と、的確な市場調査の実践が大きい。最近の下着などの材料として人気の伸縮性あるストレッチ素材。同社は主要国の女性(18−49歳)の約70%が、ストレッチ素材を定番商品ととらえている事実をキャッチし、製品開発に挑んだ。
 一方、ストレッチ素材の縫製には高度な技術を要する。縫いずれやよじれが起こりやすく、素材の伸縮率を下げる原因となっていた。そこで開発した工業用ミシン「VGS2700−8シリーズ」では上送り機構を導入し、縫いずれやよじれの悩みを解消、伸縮率を以前の2倍に引き上げた。「今ではこのミシンが無ければ、生産できない衣類がある」と、近藤社長は胸を張る。
 同じくVGSシリーズにオプションで付けられる「UTL装置」は、偏平縫いの問題点である縫い終わりからのほつれを防止する装置で、品質向上に寄与する。また07年に開発したミシンのオプション装置「ACCUー10」は、レースなどのテープテンションをセンサーによりデジタル制御し常に一定のテンションを保つため、仕上がりを均一にでき、ユーザーから生産性が30%高まったと評価を受けた。
 同社は1966年に工業用ミシン「DCZ361」を製品化し、日本メーカーとして初めて世界最高峰の技術を持つドイツ市場に参入した。それ以来、高品質かつ生産性が向上できる製品の提供により、“グローバルソーイングパートナー”としての地位を確立している。

三つの大きな強み

 同社が子会社を含め世界市場で成果を出し続けられる強みは、大きく三つある。1点目は世界各地に拠点を持ち、現地ニーズに合った製品を供給する体制。2点目はミシン製造の技術を応用し、半導体製造装置や光学検査装置を製品化し他業界にも収益基盤を持つこと。そして3点目は編み機、自動裁断機、ミシンのすべてを扱うので、布地の生産や裁断、縫製装置すべてを一貫し生産供給できることだ。三つの強みをフルに生かすため、同社は提案型営業を積極的に行う。
 かつて、ある衣料メーカーがすべてのサプライヤーに対し値下げを要求したことがあった。しかし同社はその要求には応じず、同社のミシンを用いたコストダウンを逆提案した。例えばレースの端切れが増えるほど、コストがかかるが、同社のミシンでレースの端切れがどれだけ節約できるかを証明した。前向きな提案活動は、衣料メーカーからベストサプライヤー賞を得る結果となった。今後も主張する営業を行い、グローバル市場での存在感を発揮していく方針だ。

ストレッチ素材縫製の問題点を改善した自慢の工業用ミシン「VGSシリーズ」

ストレッチ素材縫製の問題点を改善した自慢の工業用ミシン「VGSシリーズ」

Onepoint

時代の流れと業界の問題点を見抜く

 “グローバルソーイングパートナー”を名乗る企業のトップとして、近藤社長は英語やドイツ語、中国語を操る。そしてベトナム事業に力を注ぐ今、「やっと中国語に慣れたと思えば次はベトナム語だ」と苦笑する。縫製産業は生産国のシフトが多い。その流れについていけるかがカギを握る。また品質管理・保証の国際規格ISO9001を業界で最初に取得するなど、世の中の流れにも敏感に対応してきた。時代の流れを読むのは同社の得意とするところ。先読み能力と業界の問題点を的確に見抜く力で、今後も業界をリードし続けるだろう。


掲載日:2007年6月27日

大阪府 海外展開製造業

最近の記事


このページの先頭へ