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元気印中小企業


OB活用で技術力アップ[イケヤフォーミュラ]

池谷信二社長

池谷信二社長

会社名 (株)イケヤフォーミュラ
代表者 池谷信二社長
業種 金属加工
所在地 栃木県鹿沼市樅山町427の1
電話 0289-64-5652

開発スピードの向上

 イケヤフォーミュラは自動車部品会社の技術者OBを活用し、自動車パーツや駐車場システムの開発に取り組んでいる。現在、モーターや制御の分野で4人のOBが活躍中だ。
 OBを活用する魅力は即効性にある。2000年当時、同社ではトランスミッションの開発に取り組んでいた。しかし、若手技術者が中心でノウハウの蓄積が乏しく難航していた。これを打開するため、03年に自動車部品メーカーでモーター開発を手掛けたOB技術者を採用。この3年間で実用化にこぎ着けた。
 池谷社長は「当時は開発に着手したものの予想以上に難しく壁にぶつかっていた。OBがいなければ、20年後でも完成できなかったかも」と振り返る。そして現在、開発しているのが駐車場システムだ。従来型システムを改良し、新規需要の開拓を狙う。ここでもフラップ(車止め板)のモーター駆動部分などをOBが手掛けている。
 OBのノウハウを生かし、独自の疲労破壊試験装置も製作した。部品に何万回もの負荷をかける装置で、購入すれば何百万円もする。だが、キーとなる制御ソフト開発をOBに頼み、数万円しかかからなかった。性能は同等だ。

若手の意識を変える

 OBは若手技術者の意識改革を促し、考える姿勢も植え付けた。以前は試作部品が壊れても十分に原因を検証せず、新たな試作品の製作に取りかかっていた。「失敗を繰り返すのは当たり前といったムードがあった」(同)。しかし、OBの指導を受けて設計の重要さを再認識し、試作品の完成度が上がった。開発コストダウンも図れた。
 OBの出勤は原則、週1、2回しかない。それだけに出勤日には若手技術者の質問が飛び交うという。OBもこれに応えて技術をたたき込む。これが全体の活性化につながっている。
 「モノづくりはおもしろい」(同)。製品が一人歩きし、思わぬ反響を呼ぶことがあるからだ。しかし、このためには独自性が高く、高品質の製品であることが条件。だからこそ基盤となる技術力、次につながる開発にこだわる。
 同社の場合、ノブを前後に操作してシフトチェンジする装置「シーケンシャルシフター」がそうだ。7年前に発売し、需要が一巡したため生産を中止していた。だが、自動車マニアのサイト書き込みがきっかけとなって息を吹き返した。最近では欧米だけでなくエジプトのサイトでも紹介されている。
 若手技術者にとって自動車は最適の教材といえる。機械、電子機器など幅広い分野の知識が必要で、常に最新技術を求められる。OBは若手の成長スピードを上げるためのエンジンであり、元気の源にもなっている。

OB指導で作った検査装置

OB指導で作った検査装置

Onepoint

独自技術で勝負

 団塊世代の大量退職を迎える中、OB人材の活用は時代のテーマだ。開発型企業にとって技術者は不可欠だけに、活用次第で予想以上の効果を期待できる。この点、同社はいち早く採用に取り組み、大きな成果を上げた。OBは製品開発にノウハウをつぎ込むだけでなく、指導者として若手をけん引している。
 池谷社長は「独自性のあるモノづくりこそが生き残りを決める」と言い切る。若手技術者がOBから吸収した技術を応用し、どうオリジナリティーを発揮していくか。真価を問われるのはこれからとも言える。


掲載日:2007年6月 6日

加工栃木県生産改善自動車部品製造業

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