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元気印中小企業


非価格戦略貫くコンクリート解体機のトップメーカー[坂戸工作所]

坂戸誠一社長

坂戸誠一社長

会社名 (株)坂戸工作所
代表者 坂戸誠一社長
業種 建設機械(解体機)の製造、修理、並びに販売
所在地 千葉市花見川区千種町314
電話 043-259-0131

一発切断の圧倒的な性能優位で成長

 都市再生が進む日本。高度経済成長時に建設されたビルが全国各地でリニューアルの時期を迎えている。そんななかコンクリート構造物の解体破砕機メーカーとして活躍するのが坂戸工作所だ。1977年に建設機械に取り付けるコンクリート破砕機を独自開発、以来全国各地のビル解体工事の効率化に貢献してきた。現在では大手建機メーカー各社が、自前の解体アタッチメントを取り揃えているが、解体機専業メーカーの坂戸工作所はいまなお国内トップの座を守り続けている。
 同社の競争力の源泉は、強靭な破砕力に代表される卓越した設計開発能力。東西冷戦の象徴となったベルリンの壁崩壊でも同社製の解体機が用いられたように、大手にも真似できない圧倒的な性能優位で成長を遂げてきた。例えば数年前に開発した鉄筋鉄骨コンクリート(SRC)用の解体機。地震国・日本で普及したSRCは、従来の鉄筋コンクリート(RC)に比べ極めて高い剛性を持つ。1970年代から高層建築を中心に本格採用が進んだが、堅牢ゆえに当然壊しづらい。RC用の破砕機では一回で噛み切れず、コンクリートを除去したのち鉄骨をガス溶断し、さらに振動を加えた疲労切断するケースもあった。当時建設された建物が建て替え時期を迎えつつあるなか、SRCの解体をいかに効率化するかが、解体業者の課題となっていた。
 SRCの解体需要が増えると見た坂戸誠一社長は、「一発で切断できる破砕機が社会的にも必要」と、国内トップの威信に賭けて開発に着手した。一発切断するには、刃先に力を集中させる新たな形状開発が不可欠。大学との協力で光弾性法を用いた形状開発を続けた結果、高トルクを一点に集中させることができる破砕力発生形状を突き止めた。SRC解体時間を従来の5分の1に短縮し、解体コストを大幅に低減する製品として、発売以来多くの解体業者で採用されている。

トータルコストで勝負

 このSRC解体機のみならず、坂戸製品は他社製に比べ一様に価格が高い。一時は大手メーカーをはじめとする低価格攻勢に揺さぶられたこともあったが、あくまで性能本位の非価格競争を貫いた。「本当に高いかどうか、使ってくれた業者が一番良く知っている」(同)。購入価格は高くても、破砕能力が高いから解体時間も短くて済む。しかも堅牢で長持ちするのが坂戸製。イニシャルコストではなく、製品寿命まで含めたトータルコストで比較優位を確保し、業界で抜群の存在感を示している。
 とはいえ解体業者の多くは中小零細型。このため最近ではリース・レンタル販売を始めるなど、子会社のサカト商工を通じた営業力の強化にも乗り出している。解体コストの低減をベースに、業者の収益向上を促せる顧客本位のビジネス戦略で、一段の成長を狙う。

独自の形状で圧倒的な破砕力を発揮する解体アタッチメント

独自の形状で圧倒的な破砕力を発揮する解体アタッチメント

Onepoint

中小企業の生き残りに賭ける

 みずからを中小企業の応援団長という坂戸社長。中小企業経営者としての長年の経験から、大企業と一線を画した差別化戦略の重要性を知っている。そしてもう一つの重要な視点が会社の成長持続性。短期的な販売数量を求めるのではなく、高品質な価値を提供し続けることが中小企業の生き残りに不可欠という。それを実践してきたところに、同社の揺ぎない地位がある。


掲載日:2007年5月30日

千葉県製造業

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