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元気印中小企業


経営理念を共有して多店舗展開[大谷]

大谷勝彦社長

大谷勝彦社長

会社名 (株)大谷
代表者 大谷勝彦社長
業種 その他製造業
所在地 新潟市江南区亀田工業団地1の3の5
電話 025-382-0066

社会貢献への思い

 大谷は66年に1店の印章店を開いてから多店舗展開を進めてきた。現在は北海道から九州まで全国に約120店舗があり、売上高は20億円を超える。日本では少子化や事業所数の減少、電子認証の拡大などがあり、印章全体の需要予想は厳しい。しかし大谷社長は前向きで拡大路線の手を緩めようとはしない。その背景には大谷社長の社会貢献への思いがある。
 大谷社長は難病の経験から「自分が生かされたのは社会の役に立てということ」という思いを強く持つ。そのため社会貢献として身障者の雇用に積極的で、正社員60人のうち14人が身障者だ。また、大谷社長はコミュニケーションの一環として行っていた社員の家庭訪問で、身障者の親が子供の将来を心配する気持ちの切実さを知る。そして身障者向け福祉施設の設立を実現するためとして事業を拡大している。
 大谷の出店形態の主な特徴は、店舗管理に手間が掛かる路面店ではなくショッピングセンターなど大型店舗内に出店していること。さらに、フランチャイズチェーン(FC)制を採用せず直営としていることだ。
 直営店にしているのは「経営理念が伝えやすい」(大谷社長)ため。「お客さまに喜びと満足と感動を与え続ける」などの理念の共有を重視する大谷社長はサービスの基本理念を従業員一人ひとりに繰り返し伝えている。そのような理念の共有が手厚いサービスにつながっているといえる。大谷にはリピーターの顧客が多く、既存店ベースでも売り上げの拡大を果たしている。

不満を満足に変える

 手厚いサービスの一例として挙げられるのがアフターサービスだ。保証期間内には盗難や火災のほか破損にも対応する。また、苦情などの電話対応は夜間や日曜、祝日でも受け付ける。電話では社長が対応することもある。社長も対応することは従業員の責任感を高める効果もある。苦情への対応を気に入ってリピーターになった顧客もいるという。「不満を満足に変える」(同)という経営哲学の実践だ。  大谷社長が目指していた福祉施設の設立は実現に向けて動きだしている。現在、新潟県内に身障者が働く牧場と農場のほか身障者のための学校を設立する準備が進む。
 今後の課題は拡大した店舗網の管理だ。現在、地域ごとに責任を持つエリアマネージャー制度の導入を検討している。
 厳しい市場環境が予想される印章業界。だが大谷社長は「市場の選択の目が厳しくなるということ」としたうえで、選択される機会が増えるチャンスととらえている。また、市場規模が200億円とも言われる印章業界でシェアが1割と見られる点について「9割も残っている。打つ手は無限にある」とシェアの拡大に意欲を見せる。

最新鋭の大型彫刻機を導入と、印材を大量に仕入れることでコストを下げ、全国に店舗を展開。

最新鋭の大型彫刻機を導入と、印材を大量に仕入れることでコストを下げ、全国に店舗を展開。

ワンポイント

経営理念をサービスにつなげる

 経営理念を浸透させ、行動に移すまでに意識を高めることは難しい。大谷社長は、社長にしかできない仕事としてそこに最も力を入れている。繰り返し伝えるだけではない。例えば相手が喜び感謝することは自分にとってもうれしいことだと体験できるボランティア活動などの実践も行っている。経営と言うよりライフワークのようでもある。そのような社長の姿勢が経営理念を浸透させ、顧客が満足するサービスを生み出し、リピーターの確保につながっている。


掲載日:2007年4月26日

新潟県製造業

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