本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > 元気印中小企業

元気印中小企業


焼き肉機器の改革に挑む[ニュー三豊電器]

豊田泰弘社長

豊田泰弘社長

会社名 ニュー三豊電器(株)
代表者 豊田泰弘社長
業種 金属加工
所在地 大阪府東大阪市柏田西2の14の10
電話 06-6720-1724

BSEを乗り越えて

 80年代に開発した煙の出ない焼き肉器「炭火焼き煙ロースター」で注目を集めた三豊電器(現・ニュー三豊電器)。01年9月に日本国内で初めて牛海綿状脳症(BSE)の感染牛が発見されて以来、厳しい状況が続いたが、「ようやくここに来て焼き肉店の新規オープンの動きも出てきた」(豊田泰弘社長)とし、巻き返しを狙っている。
 このロースターは、精密板金加工に特化した事業形態から脱却するために開発した製品。当時ガス用しかなかった無煙ロースターに炭火を使うことで差別化を図り、国内シェアの40%を握る製品に育った。
 しかし、BSE感染牛が発見されてからは状況が一変した。ユーザーである焼き肉店は、相次いで廃業や倒産に追い込まれた。「新規開店の話がほとんどなく、ここ5年間はまったく売れなかった」(同)と振り返る。「日本人の大好きな焼き肉をおいしく食べてほしい」(同)との思いからカーボンランプヒーター式の無煙ロースターを開発するなど新製品開発にも注力したが、BSEの影響は予想以上で開発費だけが膨らんでいった。
 そういった中で、02年11月に遊技機械や自動販売機などの製造販売を行う岡崎産業(三重県松原市、岡崎安弘社長、0598・29・1211)と提携した。岡崎産業とは20年以上のつきあいで、三豊は得意の板金加工で作った自動販売機などを供給していた。現在は製造、開発、販売の面で連携を組む。一方で、三豊電器は03年3月に現社名に変更。新たなスタートを切った。

研究開発を推進

 「市場が回復基調にあるとはいえ、いまだにBSEの影響を受けている部分もある」(同)というように、牛肉に対する信頼が完全にもどったわけではない。そのような中でカーボンランプヒーターを業務用焼き物器「新電気グリラー=写真」に応用展開した。焼いた時のおいしさの追求はもちろんだが、「飲食店の調理場などから煙を追放できるほか、作業者の安全性や労働環境の改善にもつながる製品」(同)と胸を張る。オール電化の波にも乗り、関西電力が注目するほか、業務用冷凍冷蔵庫をてがける福島工業も製品の販売に乗り出すなど需要に手応えを感じている。
 焼き肉機器などの改革を目指すニュー三豊電器では研究開発に余念がない。「環境性や安全性に加えて、ロースターの設置をもっとフレキシブルにできるようにしなければならない」(同)というのがその理由である。現在のロースターは固定式が多く、位置を少し変えるだけでも店舗改装でかなりのコストがかかるという。豊田社長は、その点を解消する焼き肉機器の開発を目指しており、「焼き肉にかかわるすべてのシステムを変えていきたい」(同)と意気込む。

カーボンランプヒーターを応用展開した

BSEの影響から生まれた電気グリラー

ワンポイント

両面から製品開発を推進

 BSE問題がなければ同社製品の市場浸透はもっと高まっていたかもしれない。その一方、取り巻く環境が厳しい中でも新製品開発に注力した豊田社長の技術者としての執念には、頭が下がる。現在、ニュー三豊電器におけるロースターなどの売上高は全体の25%程度にすぎないが、岡崎産業と連携したことで、今後は50%確保を目指す。飲食業者など機器を使うユーザー側、そしておいしさを求める顧客側の両面から製品開発する姿勢は見逃せない。


掲載日:2007年4月18日

大阪府製造業

最近の記事


このページの先頭へ