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元気印中小企業


聴覚障害者向け製品がヒット商品に[東京信友]

斉藤勝代表取締役

斉藤勝代表取締役

会社名 (株)東京信友
代表者 斉藤勝代表取締役
業種 福祉機器メーカー
所在地 東京都新宿区新宿1の14の5新宿KMビル
電話 03-3358-8000

聴覚障害者向け製品が思わぬ用途拡大

 もともとは聴覚障害者向けの製品だったが、たくさんの健常者が使っている。思いもよらぬほど用途が拡大している−。同社が開発した腕時計型告知装置「シルウォッチ」は聴覚障害者向け商品である。玄関のドアフォンや固定電話などを送信機に接続し、来客や着信などがあると腕に巻いている装置に情報が伝わり、振動・光・文字などで告知する。斉藤勝代表取締役はみずからも聴覚障害者で、同じ境遇の仲間のためにと開発した商品だ。
 99年の発売以降の反響が製造業各社の目にとまった。「騒音が激しい工場で利用できないか」「装置トラブルや原料補給のサインなど生産ラインの管理に利用できないか」。電波到達距離を向上した「シルウォッチタイプ2」は、自動車や精密機器など大手メーカーの多くの工場で採用されるようになった。
 このほかスーパーのレジ機器にも導入されている。紙幣がつまるなどのトラブルが発生するとレジのキー管理者に告知するという仕組みだ。
 用途拡大はとどまることを知らない。

火災報知器と強力振動腕時計

 この「シルウォッチ」と連動して開発された「シルタンちゃん」は住宅用火災報知器。昨年6月から消防法に基づく市町村条例により、火災報知器の取り付けが全国の新築住宅で義務付けられた。これに伴い消防庁から聴覚障害者向けに「何かいい製品はないか」と委託されたことが開発のきっかけである。日本消防検定協会で認定を受け、すでに東京都荒川区の住宅に無償給付されているという。
 同じく同社開発の「WakeV」は腕時計型の振動による目覚まし時計装置。「振動は多くの電力を消耗するうえに時計の針がゆるむなど時計機能部を劣化させてしまう。この課題を乗り越えるのに特に苦労した」という。特殊構造の開発と振動部を弾力素材で包むことで、強力な振動と1年以上の電池寿命を実現した。

次の挑戦は徘徊防止システム

 現在開発中の商品は、認知症高齢者などの徘徊を防止するシステムである。徘徊者がセンサーを携帯し、特定のエリアを出ると介護人に告知する仕組み。徘徊者が煩わしいと思ってセンサーをはずしてしまわないよう、センサーの存在に気づかれない工夫が必要である。同社のこれまでの小型化技術を生かして、服に忍ばせることができるくらいの小型化に成功し、すでに3台の試作が完了した。「大がかりなシステムになると高価になってしまうが、安価で提供するのが目標」という。

ヒット商品シルウォッチ

ヒット商品シルウォッチ

ワンポイント

モノづくりへの情熱がヒットの源泉

 「シルウォッチの反響は予想外だった。この経験を通して商品がよければおのずと用途が拡大することがわかった」と語る同氏は、モノづくりが好きだという。取材で通された同氏の部屋の机には、小さい部品が無造作に並べられていた。「時間があればいじっている」とはにかむ姿にモノづくりへの強い情熱が垣間見えた。ヒット商品の源はこの情熱にあるようだ。今後も同社が生み出す商品に期待したい。


掲載日:2007年4月17日

東京都製造業高齢者

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