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元気印中小企業


飲料製造業界向け異物検査装置で独自技術 [高嶋技研]

長谷川達男社長

長谷川達男社長

会社名 (株)高嶋技研
代表者 長谷川達男社長
業種 X線、超音波、赤外線などを使った各種自動検査装置製造・販売
所在地 福井県あわら市瓜生29-2
電話 0766-74-1111

石播グループ入りで磨きかかる製販体制

 高嶋技研はPETボトルなどの飲料異物混入検査、空びん検査、異種キャップ締め付け検査などの検査装置開発で、40年余の歴史がある技術開発型企業。03年9月には石川島播磨重工業グループ入りし、石川島検査計測の100%子会社となった。

 同社は1964年に高嶋善彦氏(現ファウンダー)が創立し、放送局用カラーカメラの開発、販売からスタート。福井県工業技術センターと共同で画像処理技術に取り組んだのを契機に、可視センサーを活用した各種検査装置に参入した。

 超音波やX線、画像処理技術などを活用しハイスピード処理する検査装置は、国内外の飲料メーカーから高い評価を得ている。とりわけPETボトル飲料に混入した異物の有無やキャップが完全に密閉されているかどうかを検査する締め付け検査装置などで注目される。

 石播グループ入りで経営トップに就任した長谷川達男社長は、石播の原子力事業の機械部門を担当した技術者。03年9月の社長就任以来、「飲料関係の検査装置中心から、この分野で培った技術を飲料以外の用途に応用、発展させた」(長谷川社長)。石播グループの全面的なバックアップを得ながら、新分野開拓と国内外での販路拡大に力を入れる。

 その結果、画像高速処理技術を改良・改善したほか、世界的に有名な豪州の飲料メーカーに対し、X線異物検査装置の輸出第1号を成約した。「高付加価値な技術開発と海外の新規販路開拓で徐々に成果が出ている」(同)という。新分野開拓では液晶ガラスの検査や半導体の基板検査装置、鋼板表面の欠陥(キズ、色むらなど)検出など、独自の検査装置が国内外から注目を集め始めている。

PETボトル異物検査装置に脚光

 飲料製造業界では金属片やパッキンなどの異物混入が消費者から指摘され、大問題になることがある。最大の課題は品質の高いPETボトル製品の製造。異物混入品が市場に出回るのを防ぐ必要がある。この点で同社が開発した飲料生産工程中に異物混入を検査するインライン型PETボトル異物検査装置は優れものだ。飲料メーカーからの引き合いも多い。

 同検査装置は飲料充てんラインに設置され、全数検査でPETボトル内の異物の有無を検出し、異物混入があると排出装置で生産ラインから自動的に除外する。検査は底面から撮像して沈殿異物を検出する底面検査と、側面から撮像し浮遊・液面異物を検出する側面検査で行う。検出可能な微小異物寸法は0・3ミリ×0・3ミリメートル。

 撮像方式には可視光線、X線、超音波を使用した検査装置があるが、インライン型PETボトル異物検査装置は可視光線とX線の組み合わせ方式を採用した。1分間に800本(500ミリリットル入り)の高速ラインに対応できる処理速度で、「飲料業界の品質検査は世界で日本が一番厳しい」(同)。同社は技術開発の徹底追求で飛躍の道を歩む。

インライン型PETボトル異物検査装置

インライン型PETボトル異物検査装置

ワンポイント

あくなき新技術追求のVB

 検査装置の技術開発型ベンチャー企業で、社員30人の少数精鋭主義。石川播磨重工業グループ入りしても方針は変わらない。創業以来の工業用高速撮影カラーカメラの高度な画像技術を応用、拡大して異物検査装置を開発した。
 顧客ニーズに対応した微小異物の混入を瞬時に判別できる検査装置開発のカギは、石播グループあげての最新技術の探求にある。「検査技術の精度アップと高付加価値製品の開発、コストダウンが経営課題」(長谷川社長)だが、解決への道は「技術力向上」と社員の心は一丸となっている。


掲載日:2007年4月10日

福井県製造業

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