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元気印中小企業


宝石業から異業種に参入 [サワダ]

澤田光生社長

澤田光生社長

会社名 (株)サワダ
代表者 澤田光生社長
業種 輸送用機器
所在地 香川県高松市高松町2350-5
電話 087-841-5151

進化するダンコロ

 サワダはジュエリーデザイナーの澤田光生氏が宝石販売店として立ち上げた。海外出張が多く、宝石が詰まった重いカバンの持ち運びに苦労した澤田社長が「階段を容易に運べるバッグはないか」と考え、異業種の運搬分野に参入した。

 00年に階段など段差の移動が可能な「ダンコロ」を利用した商品開発をスタート。ダンコロは1辺30センチメートルのヒトデ状の四角形回転体に小さな車輪を付けた車輪。「車輪は丸い」という既成概念にとらわれないユニークなデザインが特徴。加えて「異業種の零細企業が生産設備を持つのは危険」(澤田社長)と同社は製造にタッチせず、実施許諾権を与えロイヤルティーと生産のノウハウ料を受け取るシステムも独自のものだ。

 手動式の旅行カバンからスタートした同社の製品だが、電動式運搬機や多様な業界の要望を受けた開発も進めている。例えば06年3月には200キログラムの荷物を運搬できる電動運搬機「ダンラク‐200」を発売、大手エレベーターメーカーにエレベーター運搬用に納入している。06年10月には災害時に使用する階段降下装置を開発した。人が乗るイスにダンコロを取り付け、安全に降下できるもので「警察や消防署から問い合わせがあり、高層マンションに住む高齢者、障害者や、けが人の搬出用を開発した」(同)。07年3月には大型ボンベキャリーを開発した。これはLPガス容器収納庫を扱う会社が家庭用ボンベの配達先が困っていると聞いたのがきっかけ。耐荷重が120キログラムで1段昇降するのが2秒というスピードが自慢だ。

『ダンコロ』で日本から世界へ

 サワダは財団法人四国産業・技術振興センターから「06年度産業技術総合研究所四国センター所長賞」を受賞した。同賞は四国地域の産業技術の発展に貢献した企業を対象に選んでおり「ダンコロの開発が優れた研究成果をあげたと評価された」(同)と喜ぶ。同社は現在、地元の展示会、東京、大阪、名古屋の特許流通フェアなど展示会を中心に出展し、実施許諾権を与える同社の趣旨に賛同する企業を募っている。

 ダンコロの国内特許は02年5月に成立し、現在、米国、台湾、ドイツ、フランス、シンガポール、中国、韓国など特許取得済みだ。05年5月に韓国・ソウルに海外初出展したのを皮切りに07年2月には日本の自動車メーカーなどと並んでインド・ニューデリーの「インド国際産業&技術フェア」に出展した。「予想以上に人が集まり森喜朗元首相もブースに立ち寄り、関心を示してもらった」(同)。同社は今後「米国、欧州を中心にダンコロを広めたい」としている。

07年3月に発表したばかりの大型ボンベキャリー

07年3月に発表したばかりの大型ボンベキャリー

ワンポイント

知的財産権対策が今後の課題

 サワダは介護関連や重量物搬送など顧客のニーズに応じて共同開発を行ってきた。同社の特色は、中小企業である故の身軽さだ。新規分野参入を目指し、共同開発している各社にとっても「ダンコロがその手助けをしている」(同)。
ダンコロシリーズはトータルで3000台以上の販売実績があり徐々に浸透してきた。韓国などでは特許許諾権を譲渡することも検討中。ダンコロの認知度アップを狙う北米や欧州は知的財産権が比較的確立している。が、発展途上地域では今後、類似品対策も必要になりそうだ。


掲載日:2007年4月10日

海外展開製造業香川県

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