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元気印中小企業


石窯の製造・販売に注力 [増田煉瓦]

増田晋一社長

増田晋一社長

会社名 増田煉瓦(株)
代表者 増田晋一社長
業種 れんが開発、厨房機器製造
所在地 前橋市石倉町4-18-11
電話 027-251-5824

4社で石窯メーカーを設立

 1902年にれんが建築、築炉工事請負として開業した増田煉瓦。1917年に自社工場を設立し、れんが製造に着手した。しかし創業から約100年の間にれんがの需要は激減、99年には自社での製造を中止し、海外での委託製造を余儀なくされた。

 98年に就任した4代目の増田社長は、長年にわたり蓄積してきたれんがづくりのノウハウを有効利用する、新たな機軸を打ち出している。

 厨房機器メーカーの長岡製作所(埼玉県川口市)、ガスバーナーメーカーの藤村製作所(東京都足立区)、ガス器具メンテナンスの北山厨房(大阪府松原市)と手を組み、ピザ焼用などの石窯(れんが製の窯)の製造・販売に乗り出した。

 05年1月には4社の共同出資でガンジョーネ(前橋市)を設立。自社ブランドの石窯「ガンジョーネ」のアンテナショップにあたるレストラン「ラ ピッツェリア」、「煉化の蔵(れんがのくら)」を相次いで開くなど、意欲的な事業展開を見せている。

 窯の展示のみならず、顧客が料理を味わいながら製品を評価できるのが特徴の一つで、購入後は研修の場としても利用できる。

 またメーカーである同社が実店舗を設けることで、実際のレストラン運営から得た窯の改善点などを、製品に反映させることにも役立たせている。「石窯の可能性を追求し、何をしたら顧客が利益を多く出せるのかをリサーチしている」と、増田社長はアンテナショップ開設の真意を話す。一般の食事客からの評価も高く、行列ができることも珍しくない。

 こうした企業努力が実を結び、すでに全国の飲食店に製品が納入されている。なかには著名なイタリアンレストランも多いという。「有名店のシェフに窯を体験してもらい、導入いただいているということは、製品の良さを証明しているのだろう」と増田社長は自信を見せる。

ピザを群馬の名物料理に

 群馬県は全国でも有数の小麦の生産地。小麦を使った名物料理として「水沢うどん」が知られている。

 増田社長は群馬産小麦を材料とする名物品の一つとして、ピザを確立したいと意気込んでいる。 群馬県も同様の考えで、4月20−22日に幕張メッセで開かれる観光産業の見本市「旅フェア 2007」の群馬県ブース内で、ピザの試食が催されるという。調理にはガンジョーネの石窯が使われる予定だ。

 現時点でのガンジョーネの収支はマイナスだという。「5年間は辛抱の時期」と増田社長は割り切る。今後は「飲食店(商業)、石窯(工業)、小麦(農業)、ピザ(観光)を通じて、地域の4産業を有機的に結びつけるような会社を目指したい」と意欲満々だ。

「煉化の蔵」にあるオリジナルブランドの石窯

「煉化の蔵」にあるオリジナルブランドの石窯

ワンポイント

受け継がれるモノづくり精神

 れんが産業の斜陽化の影響を全身に受けながらも、新規事業によって道を切り開こうとする増田煉瓦。創業から100年を越える伝統企業のたくましさを感じた。
 残念ながら、すでに自社でのれんが製造は行ってはいない。それでも石窯、石窯に用いるれんがの開発に対する思いから、同社に受け継がれているモノづくりの精神を垣間見た。
 地産地消の潮流があるにせよ、「群馬名物=ピザ」という構図を最初はとっぴ過ぎるように思えた。しかし増田社長の熱意は、そうした構図も覆し、実現するような気にさせてくれる。


掲載日:2007年4月 9日

群馬県製造業

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