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元気印中小企業


マーケットインの発想で製品づくり [フルタ電機]

古田幹雄社長

古田幹雄社長

会社名 フルタ電機(株)
代表者 古田幹雄社長
業種 一般機械
所在地 名古屋市瑞穂区堀田通7-9
電話 052-872-4111

【風関連技術で市場を深耕】

 フルタ電機は換気扇や電動ブロワ、ファンなどの有力メーカー。風にかかわる技術をベースに、製品群は施設園芸、茶・果実園、たばこ、畜産、のりといった農林水産から工業・環境分野まで多岐に及ぶ。その中でライバルに伍(ご)して、いくつものトップシェア製品を持つ。その強みはどこにあるのか。「顧客の声に真摯(しんし)に耳を傾ければ、求めているものをズバリ言ってくれる」。古田幹雄社長のそんな言葉に秘密が隠されていそうだ。
 同社の製品づくりの基本はマーケットイン。主力製品の防霜ファンはこの戦略が奏功し、60%もの国内シェアを誇る。茶の中で最も高価なのが新茶。ところが、その新芽は春先の遅霜で枯れてしまうことが多かった。茶園農家のこの悩みを解決したのが防霜ファンというわけ。ある茶農家からは「おかげ初めて新茶が採れたと大喜びされた」(古田)。その効果から急速に普及していった。
 防霜ファンはその後もマーケットインの発想で進化している。茶摘みを機械化する摘採機が導入されているが、その作業時に防霜ファンが邪魔になるため、支柱が縮んで収納する可動式を製品化したのはその一例。さらに小型で安全傾斜角20度まで対応する摘採機や、センサー技術により茶の害虫の防除時期を予測する装置などもラインアップし、茶園管理システムとして提案している。
 そんな同社が現在、事業強化に挑んでいるのが工業関連だ。古田社長の長男で、同社の次世代を担う古田成広専務は「いま、どの市場が伸びているのか。それは工業」と言い切る。中でもターゲットは環境対応製品で、企業に二酸化炭素(CO2)削減や省エネルギー推進を求める環境関連法はもちろん、CSR(企業の社会的責任)が浸透しつつあるからだ。

   

【工業・環境分野に次なる飛躍をかける】

 06年に発売したファン式エアブロー装置「コンプレス」はそんな工業向けの戦略製品の一つ。従来、工場などではエアをコンプレッサーと工場内配管により供給していた。コンプレスは、エアを使う工程の間近に置き直接、供給するため配管が不要。しかも高効率なエア供給が可能で、大幅に消費電力を抑える。部品洗浄後のエアによる水切りなどに適しているとして引き合いが活発化。特に、改正省エネルギー法施行で注目を集めた。
 機械加工現場で霧状に飛散したクーラント液を捕集して工場環境を改善するミストコレクター「エコノミスト」や、空調ダクトの近くに置き冷暖房風を33メートル先まで送れる省エネタイプの送風機「フォローウインド」もそうだ。
 同社の売上高を見ると、農林水産と工業・環境の両分野の比率は6対4。顧客の声に耳を傾けながら風関連技術を生かし、今後も工業・環境分野を攻め、「5対5を目指す」(古田専務)。工業・環境という成長市場で存在感を示し、次なる飛躍を狙う。

戦略製品の「コンプレス」など前に古田成広専務

戦略製品の「コンプレス」など前に古田成広専務。

ワンポイント

【強みは顧客の声に耳を傾ける姿勢】

 フルタ電機は中小企業ながら全国17カ所に営業拠点を置く。しかも本社では技術、製造、販売、管理部門をワンフロアに同居させ、大部屋方式で運営し、情報の共有化を徹底している。この体制と、経営トップの強い意志により、多岐にわたる製品を抱えながら、マーケットイン戦略を成し遂げている。独自に蓄積してきた風関連技術も大きな強み。これらは強化中の工業・環境分野でも必ずや生きるはずで、今後の製品展開、その成長が楽しみだ。


掲載日:2007年4月 2日

愛知県環境製造業

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