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元気印中小企業


TLOの活用など産学連携で「健康」に挑む [チュウオー]

今里秀俊社長

今里秀俊社長

会社名 (株)チュウオー
代表者 今里秀俊社長
業種 工業(化学・医学・化粧品)
所在地 兵庫県宝塚市中筋1-9-32
電話 0797-88-2121

【磁気加振式温熱治療器など理学療法機器の専門メーカ】

 チュウオーは磁気に温熱と微振動を加えた磁気加振式温熱治療器を中心とする、理学療法機器の専門メーカー。00年9月には技術移転機関(TLO)「TLOひょうご」(神戸市中央区)とライセンス契約。国立明石工業高等専門学校の中尾睦彦教授が確立した「1/fゆらぎ」による信号発生法を磁気温熱治療器に応用し、TLOひょうごの技術移転第1号となった。積極的な産学連携で「健康」分野に挑戦している。

 同社は1955年に大阪市淀川区で中央レントゲン製作所として創業。開業医向けレントゲン装置などを開発して医療機器を手掛け始めた。現在主力とする磁気加振式温熱治療器「ホットマグナー」の開発は75年で、79年に特許登録された。

 91年には三相交流中周波器「ウィモトン」を発売。94年に現社名へ変更した後、02年に「ホットマグナー」の姉妹機として、1/fゆらぎを採用した「マイクロウェルダー」を発売。05年にも家庭用温熱治療器「ホームマグナー/健康博士」、超音波治療器「フィアクション」を相次ぎ発売している。

 肩こり、腰痛、頸肩腕(けいけんわん)症候群、便秘、不眠症、頭痛など現代人に多いこれらの症状は、体の「磁気」バランスが崩れたためと言われる。この「磁気」を温熱、微振動も加えながらよみがえらせ、細胞を活性化しようとするのがこれらの治療器だ。

   

【中尾教授の1/fゆらぎ理論を導入】

 TLOひょうごからの技術移転で導入した1/fゆらぎも自然界で広く観測され、人に快適感を与えるなどの効果があることは知られていた。しかし単純に規則的な信号が生じるものではないため、正確な特性を持たせるのが難しかった。

 中尾教授は自然に近い1/f波形を比較的簡単に発生できる「セミ・マルコフ系列を用いた1/fゆらぎ信号発生方法」を開発。この理論に基づく制御チップを、チュウオーが治療器に組み込んだもの。「ゆらぎ」の快適なリズム感で心地良さが増し、長時間治療も可能になる。

 こうした外部からの技術導入も含めた積極的な製品開発の基本となるのが、「メーカーであることの誇りと責任を持ち続け、患者の痛みを知り治療現場の生の声を生かした」商品づくり。

 そのために各大学の付属病院をはじめ、多くの専門医の協力によって常に治療器の臨床的検討を重ねており、得られたデータは新製品開発への貴重なバックグラウンドとなっている。また各地でセミナーを開催し、具体的な臨床効果を巡る活発な意見交換を繰り返している。

 本社工場のほか大阪、東京、福岡に営業拠点を配し、生産から販売、アフターサービスまですべて自社で行っていることも、「チュウオー」ブランドの信頼性につながっている。

磁気加振式温熱治療器

磁気加振式温熱治療器

ワンポイント

【外部との連携で技術志向を補完】

 チュウオーの磁気加振式温熱治療器に関しては創業以来、多くの特許を取得し、発明奨励賞のほか00年には今里淑郎会長が科学技術長官賞を受賞している。専門医などにも積極的に協力を仰ぎ、技術志向と商品の信頼性確保には十分な努力と配慮を行っている。しかし中小企業では専門の技術・研究スタッフも不足がちであり、製品に関連する外部技術や情報の取得にはまだまだ手が回らない。TLOなどと連携してこれを補完していくことは、中小メーカーが市場で生き残っていくために欠かせない。


掲載日:2007年4月 2日

健康・安全兵庫県医療・バイオ産学官連携製造業

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