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元気印中小企業


未来が求める蓄光磁器 [鷹山工房]

山下靖弘社長

山下靖弘社長

会社名 鷹山工房(株)
代表者 山下靖弘社長
業種 窯業・土石
所在地 佐賀県有田町戸矢乙36
電話 0955-42-5657

有田焼の技術を用いて開発

鷹山工房は有田焼の伝統技術を用いた高輝度蓄光磁器「ルナウエア」シリーズを展開している。これまでに有田焼で蓄光性の皿やグラスを製作したほか、蓄光性スイッチカバー、蓄光性タイル、蓄光式避難誘導標識などを商品化した。今後はさらに「避難誘導標識などから一般的なものに広げていきたい」(山下靖弘社長)と、用途拡大に意欲を見せる。
蓄光磁器開発への取り組みは、約10年前にさかのぼる。発想の原点は、同社の前身である「鷹山工房・松庵窯」の創業者で、ルナウエアの開発者でもある山下建比古氏の「有田焼の新しい上絵付けとして蓄光顔料を使いたい」というもの。同社はルナウエアの基本技術を継承し、04年11月に独立して創業した。蓄光を専門に商品開発や製造、販売で事業化に取り組んでいる。
蓄光とは太陽光や照明などの紫外線を含む光を蓄え、暗所で発光すること。電気エネルギーが必要なく、環境配慮型という特徴がある。同社の蓄光は磁器製のため経年劣化がなく、劣悪な使用環境の中でも機能が低下しない。そのため「磁器化した蓄光素材は建築素材に向いている」(同)という。蓄光性タイルは佐賀県立森林公園野球場のメーン階段の縁部分にも採用された。

暮らしの中で使われる蓄光磁器を提案

蓄光磁器の製作には高い技術が必要だ。ひび割れを防ぐには、蓄光顔料と磁器製基板の「熱膨張と収縮の割合がお互いに合わないといけない」(同)ため、陶土選びも重要になる。また高輝度と長時間発光を実現するためには蓄光顔料を厚く焼き付ける必要があり「(蓄光顔料を)厚くすればするほど難しい」(同)。そのような中、「有田焼の絵付けの技術は蓄光に向いている」(同)ため、同社は有田焼の製造技術の延長線上で蓄光磁器を完成させた。発光色にはブルーとグリーンがあり、ブルー発光はグリーンに比べて初期輝度は低いが長時間発光する。グリーン発光はブルーに比べて初期輝度は高いが発光時間は短い特徴がある。
これからの展開は「規格などを合わせて既設のものにどう組み込んでいくか」(同)ということだ。新たに設備をつくる場合は、設計の段階で調整がきく。しかし建築素材として普及させるためには、既設の設備に対応する必要がある。また「顔料メーカーなどと協力し、もっと光るものを開発」(同)していく考えで、技術革新をさらに推し進める。道路や土木関係など住環境向けに「安全な町づくりができるように提案していく」(同)と、蓄光磁器で人々の安全な暮らしを照らしていく構えだ。


蓄光磁器=蓄光磁器の使用範囲は幅広い

Onepoint

特性生かし普及を

蓄光を磁器製にしたことによるメリットは大きい。耐水性や耐火性はもちろん、摩耗もしにくい上に薬品にも強い。ルナウエアシリーズは磁器の持つ長所によって、室内外を問わず幅広い利用が見込まれている。ただ山下社長は、使用する場所により蓄光製品と電気エネルギーを使った製品の棲み分けも意識しているという。蓄光磁器にはどこに需要があり、どのような役割を果たせるのか。蓄光磁器の特性を十分に生かせる商品戦略が、これからの普及を加速させるだろう。


掲載日:2007年3月 6日

佐賀県環境製造業

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