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元気印中小企業


超微細加工に挑戦 [中田製作所]

中田寛社長

中田寛社長

会社名 (株)中田製作所
代表者 中田寛社長
業種 金属加工
所在地 大阪府八尾市上尾町5-1-15
電話 0729-96-8621

素人チームを発足

中田製作所はアルミ加工を専門にする従業員数22人の典型的な町工場。活力あふれるのは平均年齢が30・5歳と若いことに加えて、中田寛社長を先頭にした微細加工チームが、付加価値の高い加工で事業の拡大を目指しているところにある。
創業は1977年で液晶や半導体装置向けのアルミ精密部品の切削加工がメーン。超微細加工に乗り出したのは04年4月ごろからで、ある大手化学メーカーから数マイクロメートル(マイクロは100万分の1)レベルの穴開け加工の依頼が舞い込んだのがきっかけだった。しかし、ハードルが高すぎて同業他社と同じように目標を達成することはできなかった。しかし「できない理由も明解にわかっていた」(中田社長)と、その後も挑戦を続けた。
挑戦にあたって、微細加工チームを立ち上げた。当時、専務だった中田寛社長が先頭に立ち、実際の作業には普通高校を卒業した営業担当者をつけた。「加工法などに固定概念を持たない人の方が独創的な発想すると思った」(同)からで、「銀行から転身してきた私を含め、本当の素人集団だった」(同)と笑う。加工作業はベテラン技能者の指導もあおぎながら日曜、祝日を返上して行った。徹夜が続く日もあった。そして汎用のマシンニングセンターで直径5マイクロメートルの連続微小穴開け加工(写真)や、幅10マイクロメートル、高さ20マイクロメートルの寸法で回路模様に加工する微細壁加工の技術を確立した。

現場の意識改革を推進

現在、微細加工チームは30代の社員4人で構成しており、バイオや医療分野をターゲットに展開している。「売り上げ全体に占める割合は小さいが、毎月2件程度の発注がある」(同)と手応えを感じている。その一方、社員のチームへの参加については自主性を重んじており「アプローチをすることはあっても参加を強要することはない」(同)。
05年1月に父である中田良文社長(現会長)からバトンを引き継いだ。「会長が技能者で職人気質だったことから、現場は常に指示待ちのようで、指示が来たら黙々と手を動かす雰囲気が強かった」(同)という。社長に就任してからは現場とのコミュニケーションを重視し、個々のモチベーションを高めることに専念。得意とするアルミ精密部品や微細加工が新聞や雑誌などに取り上げられることが増える中で、チャレンジ精神を維持するために希望者には日本国際工作機械見本市(JIMTOF)への見学も許可した。
さらに一級機械加工技能者など各種資格試験を積極的に受験させている。「刺激を受けることで社員の意識も変わる。現場では加工技術や効率化などで意見も飛び交うようになってきた」(同)とし、これら一連の取り組みも同社の活力源になっている。


汎用マシンニングセンターで直径5マイクロメートルの連続微小穴開け加工を実現。

Onepoint

新たな風吹き込む

規模は小さいが同業他社も一目を置く企業で、中田社長のチャレンジ精神はきわめて旺盛。加工法の研究開発や市場開拓は熱心で、加工については大阪府立産業技術総合研究所と共同で、特殊な重ね合わせ接合技術も開発した。またアルミ部品は医療医薬機器、産業用ロボット、航空機器など広範に及んでいる。その一方で、職人気質が強い製造現場に新たな風を吹き込もうとする中田社長の取り組みは、2代目社長や現場の意識を変えたいという経営者の参考になりそうだ。


掲載日:2007年2月14日

セキュリティ加工大阪府 情報通信業製造業

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