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元気印中小企業


プレス機から環境関連機器まで [森鉄工]

森孝一社長

森孝一社長

会社名 森鉄工(株)
代表者 森孝一社長
業種 一般機械
所在地 佐賀県鹿島市大字井手2078
電話: 0954-63-3141

【顧客の状況を把握してプレス機作製】

 森鉄工はプレス機や環境関連機器などを製造・販売している。81年にファインブランキング(冷間鍛造を取り入れた精密打ち抜き加工)プレスを開発し、市場に参入した。顧客の要求にきめ細かく対応し、シェアの拡大に努めた結果、現在では国内シェアの約6割を占めるまでに至っている。
 ファインブランキングプレスは単独で調整できる三つの圧力(打ち抜き圧力、板押さえ圧力、逆板押さえ圧力)機能を備え、高精度な金型を使用する。削りの2次加工なしで平滑な剪断面が得られ、「つぶし」や「半抜き」「曲げ」「絞り」などを含んだ3次元形状の複合成形も可能といった特徴がある。
 森鉄工は年間約20基のファインブランキングプレスを製造、販売し、全体の約5割が海外向けという。納品先での使用分野は「ほとんどが自動車部品」(森社長)。そのため「部品は複合成形化しているが、量産しなければならない」(同)という自動車産業の動向に合わせる必要がある。また、高張力鋼板や難加工材の使用、金型の特徴や使う油の成分など、ファインブランキングプレスを導入する顧客の「環境も考え、中身まで認知して作製する」(同)という。

【新たな参入市場は環境関連機器】

 95年には「金属切粉自動圧縮機」を発売し、環境関連機器への参入も果たした。鋳造工場などで発生する金属切り粉を圧縮して固め、再資源化する。99年には「研磨スラッジ脱液固化機」を開発した。研磨スラッジには砥石(といし)の粉が混入している。そのため、産業廃棄物として処分するしかなかったが、脱液・固化の技術で溶解原料としてよみがえらせた。
 さらに、脱液・固化の技術を発展させ、04年にトヨタ自動車下山工場(愛知県三好町)と共同で「ホーニング油泥処理機」を開発した。ホーニング加工は金属表面を鏡面状にするため、研磨加工よりも加工精度が高く、細かい粒子の鉄粉を含む油泥が発生する。そのため、研磨スラッジ同様、ホーニング油泥も産業廃棄物として処分するしかなかった。同処理機により、脱液した油はホーニング加工に再利用でき、固化した鉄粉は再び溶解原料になる。
 森鉄工の環境関連機器は、これまで産業廃棄物として処分していたものに再資源化の道を開き、地球環境保護や企業のコスト削減に貢献する。また、「自社で発生した切り粉などは成分が把握できているため、再利用してもなにかと都合が良い」(井上誠吾会長)。環境問題への関心は高まり、大企業・中小企業を問わず、環境対策への取り組みが求められている。森鉄工は主力のプレス機と同様に、環境関連機器でもさらなる飛躍が期待されている。

ホーニング油泥処理機

地球環境保護や企業のコスト削減に貢献ホーニング油泥処理機

ワンポイント

【技術力で新ステージに】

 森鉄工は22年、森共同肥料として産声を上げた。44年に農業機械の取り扱いを開始し、森農工へと商号を変更した。農業機械の製造・販売などを経て、69年に商号を森鉄工に変更。71年からプレス機の開発、製造・販売を手掛けている。81年にはファインブランキングプレスを開発し、高いシェアを獲得した。現在では環境関連機器も取り扱う。時代のニーズを読み取り、高い技術力を発揮する同社は、次のステージへと一歩一歩階段を駆け上っている。


掲載日:2006年12月28日

佐賀県環境製造業

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