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元気印中小企業


廃繊維から住宅資材へ [トピア]

小西正夫社長

小西正夫社長

会社名 (株)トピア
代表者 小西正夫社長
業種 機械設計
所在地 愛知県安城市高棚町東山72
電話 0566-92-6111

【衣類・カーテンなどを再資源化】

 トピアは大手自動車メーカー向け産業用ロボットの開発、設計、製造が主力。そんな同社が新規事業として取り組むのが、廃繊維のマテリアルリサイクル事業だ。廃繊維を原料にして、ベニヤ合板の代替物となるボードや土木建築資材、住宅資材などを製造する技術を持ち、事業化を進めている。
 廃繊維リサイクル技術の開発のきっかけは1994年のことだ。小西正夫社長が、旧知の土木工事会社の経営者から「国内のベニヤ合板の年間消費量は30億枚もある」と聞き、それだけあれば「代替品を安く作れば商売になる」と考え、研究に着手した。
 容器包装リサイクル法など廃棄物再生関連の法案が施行される中、いまだ繊維をリサイクルする法律は施行されていない。その理由は衣類やカーテン、ふとん綿などの繊維製品には、ナイロンやポリエステル、ウールなどさまざまな素材が混紡されているためだ。廃繊維のリサイクルを進める場合、各素材ごとに分別、回収する必要があり、これが大きな壁となっている。
 同社が開発したのは、この混紡した繊維素材を分別することなく、リサイクルできるかつてない技術。その自慢の技術で廃繊維をリサイクルした再生品「エコ・建材」は、耐水性や防虫性が高く、ホルムアルデヒドなどの放散値も低いのが特徴だ。従来の再生品が適していなかった住宅資材にも応用できるとして、すでに床材や壁材などの開発も終えた。防音や断熱などの機能を付加した製品も完成している。
 住宅建材の中で床材は、ベニヤ合板やパーティクルボードなどが97%を占める。しかし湿気に弱く、床下地からの湿気で腐食したり、カビが発生したり、シロアリ被害があったりといった欠点があった。エコ・建材はこれら課題をクリアし、しかも「衣類やカーテンなど廃繊維を焼却処分しなくて済む」(小西社長)という環境対応製品である。

【行政と歩調を合わせて早期事業化】

 こうした特徴から同社の廃繊維リサイクル技術は、行政からも注目されている。現在、進んでいる総務省のプロジェクトは、化学繊維のカーペットやカーテンなどの防炎製品をリサイクルしようという試みだ。こうした防炎製品は焼却処分すると有害物質を発生するため、同社の技術を活用しようというものだ。
 このプロジェクト推進のために総務省が中心となって設立した「消化器・防炎物品リサイクル推進委員会」には小西社長も委員として参加。繊維をリサイクルする法律の施行を見据え、モデル事業所を稼働する計画も具体化しようとしている。目標は2010年の稼働で、トピアに加え、繊維関連企業が中心となって、特別目的会社(SPC)を設立し、事業化する。
 マレーシア、韓国、中国などアジア地域を中心に、同社の技術を使ってベニヤ合板の代替物を製造する計画も推進中。同社の新規事業は、国内外で大きく花開こうとしている。

耐水性や防虫製に優れた「エコ・建材」

耐水性や防虫製に優れた「エコ・建材」

ワンポイント

【行政との連携維持が課題】

 同社の廃繊維リサイクル技術は、97年に建設省(現国土交通省)で試験を終了。03年には環境省・経済産業省の共同補助事業「千葉県エコタウン事業」としてコンクリート型枠材を製造販売している。また同社の研究は補助事業として経産省などから承認されており、行政と歩調を合わせて事業化してきた。環境事業は地元住民に加え、行政との協力関係が欠かせない。今後もこうした相互の信頼関係を維持していけるかが、同技術の事業本格化のカギとなる。


掲載日:2006年12月28日

愛知県環境製造業

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