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元気印中小企業


365日牡蠣を食卓に! [三水]

中村文唯社長

中村文唯社長

会社名 (株)三水
代表者 中村文唯社長
業種 水産・農業
所在地 広島市西区商工センター8-4-5
電話 082-70-1139

【独自技術で牡蠣の全粒を粉末・ペーストに】

 江戸後期の儒学者頼山陽も『天上天下牡蠣(かき)独尊』と賞賛した広島牡蠣。その広島牡蠣の全粒を粉末やペーストにして業績を伸ばしているのが三水。会社設立は1992年8月。"365日広島牡蠣を食卓に"を旗印に、広島牡蠣の加工品を新商品開発の柱に事業展開している。
 94年8月、中村文唯社長が広島県食品工業技術センターの「広島カキ加工品研究会」に参加して牡蠣全粒粉末の共同研究を開始した。その後、牡蠣全粒粉末の新技術を確立。全粒粉末、全粒ペースト、牡蠣麺、かき塩と商品を多彩にそろえるに至った。
 牡蠣はミネラルやビタミンを多く含み、栄養価の高い食物として広く知られているが、冬が旬だけにあって年中食すことは難しい。牡蠣エキスなどはあるが、牡蠣の煮汁を凝縮して製造するのが一般的で牡蠣の栄養素を全部利用しているとはいえない。牡蠣をまるごと、粉末やペーストにすることで(1)年間を通じて食卓に届けられる(2)調味料や健康補助食品、医薬品・サプリメント、飲料など、ほとんどの食品に利用可能(3)形をなくすことで牡蠣の苦手な人でも栄養摂取可能で、添加すれば機能性食品となる−などのメリットがある。

【派生商品が売り上げ牽引】

 現在の商品は牡蠣全粒粉末、牡蠣ペーストのほか、うどんとそばの牡蠣麺、牡蠣麺のギフトセット、カキパスタ、かき塩など。年商1100万円(07年9月期)のうち、牡蠣麺が40%、かき塩が30%と、前年度比約2倍に成長している。現行の牡蠣麺は03年4月に、かき塩は04年4月に本格販売を始めた牡蠣粉末の派生商品だ。広島県内の百貨店と高速道路のサービスエリア、広島空港、市町村情報センターひろしま夢プラザなどで販売している。「夢ぷらざでは固定客がいるようでコンスタントに売れている」(中村社長)と手応えを肌で感じている。
 粉末は飲食店での採用も増えてきており、利用者からは「素材が引き立つ」と評判も上々。ペーストやかき塩は、ひろしま産業振興機構の支援もあって大手菓子メーカーから引き合いや問い合わせが数多く、成長製品として期待している。
 一方、牡蠣加工品の開発と並行して力を入れているのが、二枚貝超音波開殻装置「シェルオープナー」。重労働である牡蠣やはまぐりなど二枚貝の殻を音波で開け、生のむき身を取り出す省力機で、99年に広島県食品工業技術センターと共同開発した。初期型は牡蠣で60−80%、蛤で100%。現在、性能アップさせた改良版を開発中で、今春の完成を目指している。開殻率や処理能力の向上とともに、あさりなど開殻種を広げ、70%程度のコンパクト化を図る。製造・販売は代理店を設けて展開していく。

牡蠣麺

小麦粉100に対して牡蠣ペースト12の割合で練り込んだ牡蠣麺。うどんやそば本来の味を損ねることなく、牡蠣の風味がする。

ワンポイント

【宣伝力・営業力が課題】

 三水の牡蠣加工品は、広島湾の能美沖、大野海域の良質な広島牡蠣100%を使用。保存料など添加物は一切含んでいない。商品は優位性があり同様の商品もなく差別化できている。「形のない牡蠣」として広島産品のPRにもなっており、産官連携で商品化した成果だ。商品化後も、改良を続ける姿は「安芸の牡蠣工房」書いた看板や名刺に偽りがない。
 ただ、社長の言葉通り、営業力、宣伝力に欠けているのが実情。資金力不足は否めないが、利益を出し、販売攻勢に転じたいという。


掲載日:2006年12月28日

健康広島県製造業

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