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元気印中小企業


公的制度活用で下請け脱皮 [ショウエイ]

辻永社長

辻永社長

会社名 (株)ショウエイ
代表者 辻永社長
業種 その他製造業
所在地 川崎市中原区宮内1-19-23
電話 044-766-3080

【 自社製品開発に集中 】

 ショウエイはホテルや旅館、リゾート向けの温泉浴・プール向け循環濾過槽を主力とするメーカーだ。1974年に遊園地のゴンドラ、観覧車などの板金下請けからスタートしたものの、87年に繊維強化プラスチック(FRP)を素材にした循環濾過装置の開発を機に業容を転換。数年後には下請け仕事から一切手を引き退路を断つことでメーカーとしての道を切り開いてきた。
 同社の特徴は公的制度を有効に活用してきた点にある。90年に川崎市経済局の経営診断・指導を受け、92年にはかながわサイエンスパーク(KSP)のマネジメントスクール第一期生として辻永社長が入学するなど公的支援を取り入れてきた。
 「下請けの町工場からメーカーへと脱皮できたのは川崎市、KSPの指導・支援があったから」と辻社長は振り返る。メーカーとしての経営を学ぶことで販売、在庫管理、メンテナンスに至る改善に着手。大局的に経営を見る目を養い、自社製品開発に集中した。
 この決断は従業員への意識改革にも結びついた。自社製品の認知度は徐々に高まり、91年に通産省(現経産省)外郭団体の省エネセンターから「SPFフィルター」が省エネルギー優秀賞を受賞。その後も95年、98年に神奈川県先端技術開発奨励補助金を受け熱交換機や循環濾過装置用マイコン・オンライン通信システムの開発を促進し、製品バリエーションを広げていった。
 辻社長は「補助金も大切だが、自社にノウハウがない中小企業は公的制度を受けて助言を受けることが重要。どんどん活用すべきだ」という。
 また、公的制度だけでなく省エネルギー技術開発で神奈川県産業総合研究所(現神奈川産業技術センター)と共同研究を行うほか、制御技術で慶応大学と組むなど産学官交流も積極的だ。

【株式公開も視野に】

 こうした取り組みを背景に板金下請けをストップした93年の売上高約1億5000万円から05年9月期には売上高15億4000万円と10倍ほどに成長、業界シェアは10%を超えるまでになった。最近は温泉の循環濾過槽などの装置に加え、岩盤温浴システムといったエンドユーザー向けの製品も手掛けだした。
 辻永社長は「下請けからの脱皮が第一の創業なら今は第二の創業期。濾過装置などの製品だけでなく、利用者に直接触れられるコンシューマー分野を開拓していく」と意気込む。
 すでに九州工場(福岡県)ではコンシューマー製品の立ち上げに向けた準備を進めており近畿大学産業理工学部の協力を得てデザイン面の強化にも着手した。
 「今後5年で30億円を達成し、株式上場も検討したい」(同)。新たなハードルへのチャレンジが始まった。

きめ細かい顧客対応で主力の濾過装置もバリエーションが広がる

きめ細かい顧客対応で主力の濾過装置もバリエーションが広がる

ワンポイント

【第三者の声を有効に活用】

 「当社は川崎市のモデル企業」と辻社長が言うように地域の公的制度を活用しながら下請けからメーカーへと脱皮した代表ケースといえる。九州工場でも飯塚研究開発機構の援助を受けて近畿大学を紹介されるなど節目での活用が大きな力となっている。第三者の助言を取り入れていく姿勢は他の中小企業にとっても有効な参考例となるだろう。


掲載日:2006年12月28日

公的支援産学官連携神奈川県製造業

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