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元気印中小企業


特殊プリズム光学素子利用の同時多面検査・測定装置を事業化 [クロビットジャパン]

新保誠社長

新保誠社長

会社名 (株)クロビットジャパン
代表者 新保誠社長
業種 電気機器・情報通信機器
所在地 青森県南津軽郡田舎館村大字川部字上船橋50の11
電話 0172・43・8070

電子部品などの検査など利用分野は広範

 「1年あまりで30数件の納入実績を上げました」− 。複数カ所に一方向から一度に焦点を合わせることができる光学素子「クロビット」の設計・販売を行っているクロビットジャパンの新保誠社長は確かな手応えを感じている。これまでにダイレクトメールや各種展示会出品などで直接・間接にコンタクトした企業数は1000社を超えており、大手企業への素子単体納入やユーザー企業への装置納入などで徐々に実績が出てきているからだ。
 クロビットはガラスの屈折により焦点距離(光路長)が伸びる特性を生かして、距離の異なる複数の観察対象を同じ焦点距離に補正する光学素子。特殊プリズムメーカーのテクニカル(青森県弘前市)が開発、05年2月に設計・販売を行う会社「クロビットジャパン」を設立、自動機メーカーの弘前機械開発(青森県南津軽郡田舎館村)が装置の開発・製作を担当して事業化を進めている。05年7月にはクロビットジャパンをコア企業に3社で「新光学素子による同時多面検査測定等装置」のテーマで経産省の「新連携」の認定取得している。
 クロビットの需要分野としては、コネクターなど電子部品や半導体、フープ材、線材の検査やマーキングなど広範な利用を見込んでいるが、これにまでにない発想に基づく機能であるため、ユーザーに理解してもらうのがなかなか難しい。このため「新連携」の認定を取得したのを機に、素子単体としての機能提示とともに、実際の利用例として各種の検査装置を試作してアピールに力を入れている。

素子設計から装置製作まで総合エンジ企業目指す

 05年に対象物の上面、左側面、下面の3面にレーザーマーキングできる装置を試作した。3面の焦点距離が同一に補正されるため、対象物を移動・回転させる必要がない。また06年秋にはICソケットの6カ所を1台のカメラで同時に外観検査できる装置を試作している。両側足検査用クロビット2個、内側端子検査用クロビット1個を用いて6カ所の画像を同時にカメラに取り込み、検査する。画像処理システムによりエッジ幅などを検査し、良品・不良品を判定する。対象物を回転させたり、ひっくり返したりせずに1回で外観検査でき、カメラも1台で済む。各種の展示会などに積極的に出品し、用途拡大・需要喚起に注力していく。
 これまでの事業展開を踏まえて、当面、大手企業への素子単体販売は商社ルート、メンテナンスが必要な装置販売は弘前機械開発など装置メーカー、自らは「(本命の)検査・測定装置メーカーへノウハウ込みで売り込み」(同)と営業戦略を徹底していく考え。将来的には素子設計からユニット化、装置の開発・製作まで取り組み、ユーザーニーズに総合的に対応できる「エンジニアリング企業を目指す」(同)。

ICソケットの6カ所を1台のカメラで同時に外観検査できる装置を試作

ICソケットの6カ所を1台のカメラで同時に外観検査できる装置を試作

Onepoint

マーケティング力がカギ

 クロビットジャパンは会社設立が05年2月、人員も社長を含め4人で、企業としてこれから。もっとも親会社のテクニカルは光学用特殊プリズムの開発・試作で屈指の技術力があり、光学素子「クロビット」もテクニカルの山内一秀社長の考案によるもの。装置の弘前機械開発との3社体制で素子生産から装置化までワンストップで対応できる。ただ素子自体が全く新しい発想に基づくものだけに、理解・納得を得るのに相当の説明を要するのが難点で、クロビットジャパンのマーケティング力が用途拡大・需要喚起のカギといえる。


掲載日:2006年11月20日

産学官連携製造業青森県

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