本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > 元気印中小企業

元気印中小企業


有機溶媒回収装置のトップメーカー [創造化学研究所]

鳥居滋社長

鳥居滋社長

会社名 (株)創造化学研究所
代表者 鳥居滋社長
業種 環境機器
所在地 岡山県岡山市牟佐1039
電話 086・229・1212

産業用にも進出

 創造化学研究所は「新しい化学技術を創造する」という志から、若い技術者に働きがいのある職場を作ることを信条に、鳥居滋岡山大学教授が退官後に設立した。企業、大学などの研究室向け有機溶媒回収装置の開発から始めた。
 有機溶媒・有機溶剤の使用で、環境管理・監査の国際規格「ISO14001」対応や環境排出規制などで困っている事業所や研究施設が多い。そこで同社は溶媒を凝縮させる新しい機構とそれらの装置化の開発に着手。
 有機溶媒回収のロータリーエバポレーターの冷却などに使う冷媒循環装置「クールメイト」に続き、01年には有機溶媒対策の決め手として有機溶媒最終捕捉装置「クールトラップ」を発売した。溶媒をマイナス35度C程度の低温域と活性炭層で、ほぼ100%捕捉できる。
 クールメイトは年間100台、クールトラップは同30台、有機溶媒の再利用に開発した有機溶媒自動精製装置「ソルピュア」も同10台の販売実績を持つ。有機溶媒を回収精製する装置は、他に類例がなく、「大手の販売会社の中にあって、独自の市場開拓に成功したのは製品のユニークさ」(鳥居社長)という。いずれも研究者の側に立って開発した製品だ。
 さらに、注目されているのが多検体有機溶媒濃縮回収システム「ソルトラッパー」。一度に多検体に対し、ガス噴き付け式の液体濃縮を閉鎖系で行い、飛散ガス溶媒を完全に回収する機構を持つ。検体数は96本が主流だが、384本用まである。
 製薬会社の研究所や品質管理部門などでは、検体を多数の試験管内に入れ、一つひとつ手作業で濃縮・抽出し、溶剤を大気中に放出していた。ソルトラッパーの導入により、作業効率を格段に高められるほか溶剤の回収効率も改善できる。

年間2種の新製品を投入

 鳥居社長は「夢を追う人は元気」という。開発負担は重いとしながらも年間2機種程度の新商品投入を続ける。従来の溶媒精製装置は低沸点、中沸点の有機溶媒が対象で、100度C以下での飽和蒸気を閉鎖系の装置内において、ポンプで運搬気体とともに循環させて精製するシステムだった。高沸点の有機溶媒でも適当な減圧下の閉鎖系で精製する技術開発に成功。06年度以降、これらの技術的原理を用いた大型装置の発売を計画中。
 同社は製品のマーケットを研究者レベルの装置から産業用の生産設備へと展開中。「新しい基礎技術が化学工業界へ広く貢献できる」(同)としており、さらに広いマーケット展開を視野に入れている。

有機溶媒回収装置などの同社の製品群

有機溶媒回収装置などの同社の製品群

Onepoint

発想の転換

 有機電解合成分野での長年の功績が評価され、アメリカ電気化学会の02年度特別会員に選ばれた鳥居滋社長が率いる研究開発型ベンチャー企業。環境保護面での意識向上やPRTR(環境汚染物質排出移動登録)法の施行などもあり、主力の有機溶媒回収機器は絶好調。06年4月には他検体有機溶媒濃縮回収システム「ソルトラッパー」が中小企業優秀新技術・新製品賞の技術・製品部門で優秀賞を受賞した。発想の転換をテーマに仕事に取り組んでおり、ユーザーからの信頼も厚い。


掲載日:2006年11月 6日

ベンチャー岡山県環境生産改善製造業

最近の記事


このページの先頭へ