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元気印中小企業


新分野に挑戦するメカニカルシールの老舗[タンケンシールセーコウ]

永井彌太郎社長

永井彌太郎社長

会社名 (株)タンケンシールセーコウ
代表者 永井彌太郎社長
業種 一般機械
所在地 東京都大田区矢口3−14−15
電話 03・3750・2151

徹底した現場主義で顧客の信頼を獲得

 タンケンシールセーコウは1955年に「炭素研究所」として設立、カーボンリングを初めて国産化した技術開発志向の強いメーカーだ。「メカニカルシール」をカーボンリングから手掛ける世界唯一の大手メーカーとして、石油化学プラントや食品工場などに広く製品を納めている。カーボン技術を生かした新規分野の開拓にも積極的で、プロジェクトチームを任された若手社員が技術と用途の開発に取り組んでいる。
 タンケンシールセーコウの主力製品「メカニカルシール」は、ポンプなどの回転軸から液体が漏れるのを防ぐ装置。金属部品やベアリングを複雑に組み合わせてカーボンリングを保持、シャフトが回転するクリアランス(すき間)を保ちながら漏れは許さない高精度を誇る。プラントの規模や流体の種類で仕様が異なるため、技術と営業が協力して案件ごとに製品を作り込んでいく。
 同社の特徴は徹底した現場主義だ。プラントでトラブルが起きれば、コンビナートごとに設置している営業所から担当者が急行して顧客に対応する。事故の原因についてあらゆる角度から検討し、考え得る仮説をすべて検証していく。時には「顧客企業の使い方が間違っていた」と指摘することさえあるが、徹底して原因を調べ上げ解決する姿勢が多くの顧客から高く評価されている。

若手社員のパワーで新事業領域を開拓

 同社の元気の秘密は、新事業領域の開拓と若手社員の活用にある。メカニカルシール大手の地位に安住せず、内製しているカーボン技術を生かした新しい事業領域を模索。また、その際にプロジェクトチームを作り、若手社員の能力を最大限に引き出している。このため若手社員の定着率は、最近の日本企業では驚異的。06年までの過去6年に採用した新卒30人強が一人も辞めず、過去12年でも転職者は1割に満たない。05年に設立50周年を迎えグループ社員数225人、年商35億円まで成長したが、社員の平均年齢は33.7歳と若い。
 例えばいま用途開拓に取り組んでいるのが「ポーラスカーボン」。無数の小さな穴があるカーボン素材で、ここから圧縮空気を噴き出せばエアホッケーのように物体を浮上して搬送できる。逆に空気を吸引して物体を固定することも可能だ。半導体ウエハーや液晶パネルをクリーンな状態で確実に搬送するパッドとして実用化を目指している。
 ポーラスカーボンでは社内各部門の若手が集まり05年2月にプロジェクトチームを設置した。徹夜もいとわず活動し、約1年で超大手企業から引き合いを獲得するところまできた。タンケンシールセーコウでは技術開発だけでなく、社員教育などさまざまなテーマで毎年20以上のプロジェクトチームを設置し、若手が会社を動かしている。

若手中心のプロジェクトチーム

新事業領域を切り開く「ポーラスカーボン」は若手中心のプロジェクトチームが徹夜をいとわず開発に没頭

Onepoint

ベンチャーの若々しさ

 経営の地盤であるプラント向けのメカニカルシールから、食品工場やビルの空調向けといった今までにないメカニカルシールの用途を開拓。さらに、中核技術であるカーボンの技術を応用して、半導体搬送装置など全く新しい製品分野も切り開いている。経営のコアを生かして周辺分野へ進出するという理想的な展開に加え、その「挑戦」を若者のパワーで進めている点が同社の強み。同社には創立50周年とは思えない、ベンチャー企業のような若々しさがある。


掲載日:2006年10月18日

新事業東京都製造業

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