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元気印中小企業


トラック用パワステ加工でシェア80%[東洋パーツ]

小菅哲也社長

小菅哲也社長

会社名 東洋パーツ(株)
代表者 小菅哲也社長
業種 輸送機械器具製造
所在地 埼玉県秩父郡長瀞町岩田877
電話 0494・66・2121

【社員の半数が技術士】

 東洋パーツ(埼玉県長瀞町)は1953年(昭28)に現会長の小菅一憲氏が父親とともに創業。自転車部品加工からスタートし、2輪車部品、4輪車部品へと生産の軸足を移してきた。現在はパワーステアリングやエアバッグ用部品など、車両の重要保安部品を主力としている。とりわけ国内トラック用パワーステアリングの本体加工品のシェアは約80%を占めるという。
 厳しい競争が続く自動車部品業界の下請け企業として、同社では生き残りのための差別化を常に重視してきた。まず、他社が手を出しにくい異形品や難削加工品など、高度技術が要求される部品生産にチャレンジしている。また、独自の工場管理でコストダウンに対応してきた。社内で利用する加工機械をはじめ、治具、切削工具などを可能な限り内製化している。
 さらに、こうした取り組みを可能にする人づくりが同社の強みとして挙げられる。同社が生産拠点を置く埼玉県秩父地域は、今でこそ交通アクセスが改善されてきたものの、雇用確保の面では有利な立地条件とはいえない。しかし、同社では着実に地元からの採用を継続するとともに、しっかりとした技術教育に取り組んでいる。
 この結果、社員の約半数が技術士資格を取得。熟練の技を持つベテランが若手を技術指導する慣習も自然発生的に生まれたという。こうした環境が全社的な技術レベルの底上げにつながっているようだ。

【新工場が完成、心の教育さらに】

 受注の拡大を受け、2006年1月には埼玉県が造成した秩父みどりが丘工業団地(秩父市)内に、新工場「秩父みどりが丘工場」を完成し稼働した。同県とのリース契約で進出。規模は敷地面積約3万平方メートル、延べ3000平方メートル。投資額は6億5000万円。マシニングセンター(MC)、ロボット各3台で生産をスタート、2006年3月までにMCを約10台、ロボットを約10台に拡充した。
 同工場では乗用車用電動パワーステアリングやターボチャージャーなどのアルミ製の新規受注部品生産が主力となる。本社工場など他工場では既存の鋳鉄部品加工に特化する。工場間の分業で効率的な生産を進める。
 このほか、社会人としてのモラル向上を目的とする心の教育に取り組んでいる。これまで14年にわたり、観光地・長瀞の荒川河川敷の清掃活動に全社を挙げて参加するなど、同社のモットーである「社会に貢献できる企業を目指す」を実践している。
 こうしたボランティア活動や地域の雇用創出が評価され、小菅会長は2001年に埼玉県から「渋沢栄一社会貢献者賞」、2006年には日刊工業新聞社の「優秀経営者顕彰地域社会貢献者賞」を受賞した。

「秩父みどりが丘工場」内部

「秩父みどりが丘工場」内部

Onepoint

【「超一流の下請けを目指す」】

 立地面、雇用面などのハンディを背負いながら修羅場をくぐり抜けてきた。安易なリストラを否定し、腰を据えて人材を育成してきたことが競争に打ち勝つ技術力を培った。この小菅一憲会長の経営スタンスが新たな仕事を呼び込んでいる。新工場は同社の新たな飛躍に向けた勝負どころ。「超一流の下請けを目指す」という若手の小菅哲也社長の経営手腕が注目される。


掲載日:2006年9月 6日

埼玉県自動車部品製造業

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