本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > 元気印中小企業

元気印中小企業


時計向け夜光塗料の世界シェアを独占[根本特殊化学]

根本郁芳社長

根本郁芳社長

会社名 根本特殊化学(株)
代表者 根本郁芳社長
業種 製造業
所在地 東京都杉並区上荻1−15−1
電話 03・3392・7811

【紙幣の偽造防止や新薬開発の化合物合成も】

 時計の文字盤や針に数多く使用されている夜光塗料。その世界シェアを日本の化学メーカー1社が独占しているということは、あまり知られていない。
 「N夜光(ルミノーバ)」と呼ぶこの蓄光性夜光塗料は、自発光性夜光塗料のような放射性物質を使わずに、高輝度で長時間発光し続けることができる。日米欧はもちろん、中国や韓国など世界各国で特許を確立しているこの技術を開発し、全世界に供給しているのが根本特殊化学だ。
 この独創的な技術を生み出す基盤となったのが、「常に他社がやらない分野に特化する」(根本郁芳社長)という徹底した経営方針。市場の大きさよりも、特殊な分野に特化し、応用の広さを追求していく姿勢が、同社の成長を持続させる原動力になってきた。
 同社の創業は1941年。主に時計や計器などの夜光塗装加工を手掛けながら、限られた経営資源を研究開発に集中的に配分してきた。独自の夜光塗料技術を深耕する一方で、これをコアに精密金属印刷や放射線取り扱い、蛍光体製造といった派生技術を確立させ、事業領域を拡大してきた。
 その派生技術を生かした同社の製品はセーフティー、セキュリティー、ヘルスといった産業分野で新たな価値を顧客に提供し、高い評価を得ている。例えばセキュリティー分野では、独自の蛍光体を紙幣や切手などの特殊印刷に使用し、偽造防止技術として注目されている。国内に限らず、海外でも採用が進んでいるという。
 また、ヘルス分野の中核となるライフサイエンス事業は、放射線取り扱い技術がベース。新薬開発にかかわる化合物の合成作業への応用を進めている。2000年には事業部門を独立させて「ネモト・サイエンス」を設立し、標識化合物の受託ビジネスを本格化させている。

【神奈川県平塚市に研究施設新設】

 経営の多角的に合わせて、研究開発体制の強化も図っている。同社の研究開発は、子会社を含め東京、茨城、神奈川の3拠点体制を敷いている。このうち平塚事業所第2技術開発センター(神奈川県平塚市)のスクラップ・アンド・ビルドに踏み切った。
 新設する研究施設は地上5階建て、延べ1088平方メートルの規模。すでに着工し、2006年10月の運用開始を予定している。設備を拡充して、より付加価値の高い蓄光性蛍光体および特殊蛍光体などの開発に弾みをつける。
 同社は、研究開発志向のオンリーワン企業に向けて、着実に歩を進めている。「独立できる事業はスピンアウトさせ、あくまでも夜光塗料という本業に集中していく」(根本社長)スタイルを堅持しながら、新たな成長軌道を描こうとしている。

蓄光性夜光塗料「N夜光(ルミノーバ)」

蓄光性夜光塗料「N夜光(ルミノーバ)」

Onepoint

【コア技術磨き多角化】

 根本特殊化学の経営方針は実に明確で、ブレがない。時代の流れをくみ取り、社員に目指す方向を示してきたことが、N夜光のような独創的な技術開発に結び付いたといえる。また、一見すると関連性がないと思われる多角化事業も、ベースにあるのはコア技術。あくまでも根っこは押さえた上で取り組むというスタイルが強みなのだろう。


掲載日:2006年8月30日

セキュリティ医療・バイオ東京都製造業

最近の記事


このページの先頭へ