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元気印中小企業


賃貸住宅からホテル、グループホーム・介護へ[アルムシステム]

清信祐司社長

清信祐司社長

会社名 (株)アルムシステム
代表者 清信祐司社長
業種 不動産賃貸業
所在地 北海道帯広市西13条南40丁目2−3
電話 0155・47・0953

【鉄道マンが消費者の視点で「下宿業」を起業】

 食事付きの賃貸住宅、ブルーカラー層を対象にしたビジネスホテル、木造・低価格のグループホームなど、ユニークな事業を展開するアルムシステム。1988年に起業した清信祐司社長は旧・国鉄の出身だ。民営化を機に国鉄を退職し、起業を考えていた時、「下宿屋をやらないか」との誘いを受けた。住まいが北海道帯広市の文教エリアにあったためだ。
 「自分がそこに入れるだろうか」−。清信社長はそんな自問をしながら下宿の近代化プランを練った。「すでに当時、大学生は下宿で1年過ごすとワンルームに移り住むことが多かった。それなら快適さと食事サービスを合体したらいい」(清信社長)。ターゲットを高校生に設定し、バス・トイレ付きの食事付きアパートを開業。現在は家具付き・ネット環境整備を標準にしている。
 食事付き賃貸住宅は順調に拡大し、現在は帯広市を中心に140部屋に達している。10年前から入居者への賄いをセントラルキッチン方式に転換し、子会社が食事サービスを提供している。
 下宿サービスの視点とノウハウを生かし、ホテル業にも参入した。「大手企業が参入しないブルーカラー向け」(同)に的を絞った。ビジネスホテルの標準は「食事なし」だが、清信社長が考えたのは「朝食・弁当付き」。「既成概念を持たない旧国鉄職員の目で思いついた」(同)。現在は帯広市とその近郊に4カ所・250室を展開している。
 最近でも2005年末に帯広駅前の帯広グランドホテルを買収。「100室以下のホテルはファンドも手を出さない」(同)ため低額で買収できた。「低料金サービスができそうだった。将来は高齢者対応ホテルに転換していく」(同)という。

【木造2階建ての介護付きグループホーム】

 さらに、アルムシステムが「下宿屋」の視点を発揮して力を注いでいるのが介護サービスを行うグループホーム事業だ。マンション型のグループホームが続々と建設されているが、同社が建てる施設は木造2階建て。地域の実情に即した介護サービスを提供している。グループホームの周囲に温泉やパークゴルフ場などを集め、ユニバーサルタウンを形成する事業も進めている。廃校となった施設を活用したグループホームも開業。地域に根ざした事業展開を意識している。
 清信社長は建物には「15年以上のローンは組まないという考え方で進めている」と話す。「人の好みはすぐに変わる。入居世代も変わる。新たな施設を建てる時にローンが残っていたら経営が立ちゆかなくなる」と戦略は明快だ。
 新方式のグループホームはFC(フランチャイズ・チェーン)方式で広域展開を始めている。すでに道内で5カ所が開業しており、道外にも広げていく考えだ。

帯広市にあるアルムシステムの本社

帯広市にあるアルムシステムの本社

Onepoint

【「ローカルからメジャーを目指す」】

 清信社長は北海道十勝地域という「ローカルからメジャーを目指す」と意気込みを語っている。その姿勢に背伸びがないところがいい。帯広で「下宿屋」を起業した時に発揮した顧客に近い目線を失っていないからだ。賃貸住宅、ホテル、グループホーム・介護へと事業の枠組みは広がっているが、起業時の視点を維持していけば、消費者から支持されるサービス産業として発展していきそうだ。


掲載日:2006年8月 9日

不動産業北海道

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