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元気印中小企業


グローバル化対応と地域振興を両立[最上世紀]

斎藤明社長

斎藤明社長

会社名 (株)最上世紀
代表者 斎藤明社長
業種 プラスチック製品製造業
所在地 山形県尾花沢市大字尾花沢1326−1
電話 0237・22・2007

【豪雪地帯に初の工場】

 エンジニアリングプラスチック製造の最上世紀は、自動車部品や半導体関連業界の世界的な需要増を追い風に、生産を増やしている。山形県の本社工場および中国・大連市で操業する現地法人はともに好調。設備投資も積極的かつ定期的に行っており、業績は順調に推移している。
 本社工場には260人の社員が勤務している。ほとんどが地元である尾花沢市、大石田町からの採用で、この地域における指折りの企業として雇用の拡大に貢献している。
 しかし、会社を設立した1969年当時の同地区は農村地帯だった。山形県内でも有数の豪雪地帯のため農業以外に産業がなく、雪に埋もれる冬場は出稼ぎが常態化していた。斎藤明社長が高校卒業のころから起業を志していたのは、若者が故郷で就職できる場をつくりたいとの思いからだった。
 自動車メーカー子会社の技術部でプラスチック製造技術を身につけ、Uターンして小さな工場を立ち上げた。バリ取りからスタートし、3カ月後には機械を導入。同地域における工業出荷額第1号の足跡は大いに話題となり、地元紙で取り上げられた。「若かったので無我夢中で働いた」(斎藤社長)結果、電子部品、通信関係を中心に順調に業績を伸ばした。特に新製品が相次いだ電話の仕事は受注が安定し、コネクターは今も得意としている。

【中国に進出、国内生産体制も拡充へ】

 同社の特徴は設計・開発から金型製作、成形、塗装、印刷、組み立て、検査、出荷に至るまで、すべての工程を自社で行う一貫生産体制を確立したことだ。高度な技術力と多彩な設備、独自のノウハウ、先進の生産システムで高品質を実現している。多品種少量生産や短納期化の要求にもフレキシブルに対応する。
 1995年にはユーザーの海外進出に伴う空洞化対策として、中国・大連市に全額出資の「大連最上世紀模塑有限公司」を設立、現地生産を始めた。さらに2004年には周辺の日系企業からの増産要請を受けて第2工場を建設した。大連では社員約1000人を現地採用して操業している。「中国で出会った企業との新しい取引が次々と始まっている」と、生産面にとどまらず、営業面でのメリットもある。これまで付き合いが少なかった関西、九州地区のメーカーに対する新規開拓が進んでいる。
 こうした状況は国内生産面にも好影響をもたらしており、本社工場の受注が増えている。そこで体制の再構築に着手した。特に金型部門を集約して効率化を図る。開発から量産までにかかっていた時間を30%短縮し、図面から完成品までを30日程度にする計画。このため工場増設を予定しており、2010年までには現有設備をほぼ2倍に増やすなど、顧客への供給体制を万全にしていく方針だ。

最上世紀の本社工場

最上世紀の本社工場

Onepoint

【顧客本位の誠実な仕事が結実】

 斎藤社長は、ぼくとつな人柄、モノづくり一筋の人生で顧客の信用を得ている。会社の成長は顧客本位の誠実な仕事によって生みだした製品が評価されているからで、何も特別なことをしているわけではない。「中国に行くと20歳のころに戻った感じになる」と話すのは、希望に満ちた顔で働く中国の若者に昔の自分を見るからだろう。中国における成功の要因も、まじめな経営だろう。


掲載日:2006年7月 5日

山形県海外展開製造業金型

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