本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > 元気印中小企業

元気印中小企業


液晶テレビの製造コスト削減に貢献[アトラテック]

河野和夫社長

河野和夫社長

会社名 (株)アトラテック
代表者 河野和夫社長
業種 電子部品の研究開発
所在地 千葉県大網白里町四天木332−30
電話 0475・77・5566

【まず台湾、韓国から】

 家電における新三種の神器の一つに数えられる液晶テレビ。シャープは2006年度の国内液晶テレビ需要を、前年度比約35%増の570万台と予測している。世界的にもブラウン管テレビから薄型テレビへの移行が進んでおり、各パネルメーカーは大規模設備投資によって着々と増産体制を築いている。それに伴い、製品価格は下落傾向にあり、「1インチあたり5000円を切る」との声も聞かれるほど。各メーカーは製造コストを一層削減しなければならない局面にある。
 1989年に設立したアトラテックは、液晶テレビのコストダウンに、一つの解決法を提案している。独自開発した「4イン1型トランス」は、部品点数を大幅に削減できることから、海外パネルメーカーを中心に注目を集めている。
 このトランスは、入力した電圧を変圧し、四つに分けて出力するのが大きな特徴。一つのトランスで4本の蛍光灯を同時制御できる。他社製品は最大で2出力とされるなか、蓄積した回路技術で差別化を図っている。
 液晶画面にはバックライトとして、20インチで12本、32インチで16本の蛍光灯が使われる。本数分のトランスを設置する場合が多いが、同社の製品を使うことで部品点数を4分の1に減らせる。さらに、蛍光灯の輝度調整を0−100%まで任意調節できる機能を搭載した。「競合メーカーより一歩、二歩先を行く高機能製品」(河野和夫社長)と胸を張る。
 同時開発した液晶バックライト用インバーター制御向けLSIと併せ、海外メーカー向けを中心に販売攻勢をかけている。

【50インチ以上に対応、国内市場攻略へ】

 例えばバックライト用インバーターは、市場の大きい台湾のセットメーカーから、商社経由で数十万個規模の大量受注を確保しており、同社の製品が着実に浸透しつつある。次に狙うのは、台湾と並ぶ市場規模を持つ韓国で、2006年内にもビジネスを始める方針だ。
 2005年12月には、出力電圧を従来比約2倍の2500ボルトに高めた新製品を投入した。これにより、50インチ以上の大型液晶パネル用バックライトへの対応も可能になった。「今の製品に満足して歩みを止めるつもりはない」(河野社長)と、開発重視の姿勢を崩さない。
 これから攻めるのは日本国内だ。「遠回りに見えるかもしれないが、海外で信頼性を確立したほうが、将来の受注につながりやすい」(同)と説明する。
 同社は業界での存在感を高めており、河野社長は「創業当初はかなり研究資金を費やした。そろそろもうけたいね」と笑う。独自技術を武器に一層の飛躍を期す。

大型パネル対応の新開発したトランス

大型パネル対応の新開発したトランス

Onepoint

【分業による開発特化が奏功】

 アトラテックは開発、製造、販売を提携他社と分業している。商社、国内大手電機メーカーと手を結ぶことで、開発に経営資源を集中することができた。その結果、保有特許数は国内で55件、海外では26件に及び、高い技術力が市場開拓の原動力となってきた。こうした戦略は、ベンチャー企業が短期間に成長するためのモデルケースともいえそうだ。


掲載日:2006年6月21日

ベンチャー千葉県液晶製造業

最近の記事


このページの先頭へ