本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > 元気印中小企業

元気印中小企業


モノづくり日本復活へ測定装置開発[ジェイネット]

長谷川浩幸社長

長谷川浩幸社長

会社名 (株)ジェイネット
代表者 長谷川浩幸社長
業種 製造業(精密測定装置製造)
所在地 埼玉県越谷市平方2083−1
電話 048・973・1030

【切削工具の位置を誤差0.1マイクロメートルで測定】

 ドリルやエンドミルなどの切削工具は、回転すると「地球ごま現象」というブレが生じるため、回転時の測定は極めて難しい。プログラミング補正や、加工精度の測定は、職人の長年の勘に頼らざるを得ないのが実情だ。
 そこで、ジェイネットの長谷川浩幸社長は、職人技の標準化ができないかと考え、超精密加工時に切削工具の位置や原点を測定する装置「ジェイコア」を開発した。同装置の測定誤差はわずか0.1マイクロメートル(1万分の1ミリメートル)。加工位置の正確な測定によって高度な加工が可能になり、作業人員が減るなどコスト削減にもつながる。「海外に流出したモノづくりを再び日本に引き戻したい」(長谷川社長)との熱い思いを込めた。
 長谷川社長は10年ほど前まで、大手計測機器メーカーで測定器の開発を担当していた。徹夜続きで開発に没頭したという。その後、会社の規模が拡大するにつれ、研究開発が細分化された。セクショナリズム化する仕事に物足りなさを感じ、「入社した時のように、開発の楽しさやときめきをもう一度感じたい」(長谷川社長)と一念発起。1997年5月に技術者仲間とジェイネットを設立した。
 切削工具の位置・原点測定装置は、新技術開発財団から650万円の開発助成金を受け、約3年半かけて2005年1月に完成した。同装置は超精密加工の際に、エンドミルやドリルなどの切削工具が回転している状態で、先端位置や原点位置を測定できる。画像分析ソフトを組み合わせることにより、高精度の連続測定も可能だ。

【「新連携」で飛躍へ】

 同装置の性能は口コミで広がった。「自動車メーカーや中小の機械加工業者から問い合わせが相次ぎ、生産が追いつかない状態」(長谷川社長)という。同社はさらにオンマシンタイプの超微細加工ツール測定装置の開発・生産・販売に弾みをつけるため他社と連携し、その計画が2005年9月に関東経済産業局から「新連携」の認定を受けた。2006年3月には、連携体の一社である後藤製作所(埼玉県新座市)に同装置の製造を委託し、生産台数を月2台程度から同30台まで引き上げる。営業分野での増員も計画している。
 ジェイネットの2006年3月期の売上高は約8000万円の見通し。2007年3月期には倍増を見込む。測定の内容を変えた新装置を投入するほか、高精度測定器を組み込んだ加工システムの開発を計画している。
 同装置の開発による社会貢献と、ビジネスモデルが評価され、ジェイネットは埼玉県創業ベンチャー支援センターが主催する第1回渋沢栄一ベンチャードリーム賞の特別賞を受賞した。今後も日本の精密加工技術の要(コア)を支えようと、研究開発に力を入れる。

ジェイコア本体

ジェイコア本体

Onepoint

【 増産と新開発を同時並行で】

 ジェイネットが開発した切削工具の位置・原点測定装置「ジェイコア」は、回転時の切削工具の位置を測定でき、新人社員でも熟練工と同じレベルの加工ができるようにした。ただ、生産力が不足しているのが悩みのタネ。新連携による増産体制の確立により、受注拡大を狙う。新たな開発計画もあり、今後の展開が注目される。


掲載日:2006年4月 5日

埼玉県産学官連携製造業

最近の記事


このページの先頭へ