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元気印中小企業


高収益体質誇る工作機械メーカー [東京精機工作所]

小美野恵輝社長

小美野恵輝社長

会社名 (株)東京精機工作所
代表者 小美野恵輝社長
業種 製造業
所在地 東京都大田区本羽田2−6−1
電話 03・3744・0809

【地価も人件費も高い東京都大田区で赤字知らず】

 東京精機工作所は東京都大田区に本社と三つの工場を構える中堅の工作機械メーカー。研削機や切断機、研磨機と周辺装置を生産する。地価も人件費も高い大田区に立地しながら、不況期にも経常利益率10%を割らない高収益体質を確立している。その秘密は顧客と共同開発する付加価値の高い製品群と、先端設備の導入による生産コスト削減、全社での徹底した経費管理にある。
 同社は1955年に創業、1975年から自社ブランドの工作機械を販売してきた。各種の難削材をダイヤモンド工具を使って切断、研磨する加工機械を得意とする。半導体や太陽電池向けシリコンインゴットの切断機・研削機を中心に、レンズ素材の切断機、自動車のパワーステアリング装置部品の研削機、電気カミソリの内刃の研削機など、手がける製品分野は幅広い。
 工作機械の摺動(しゅうどう)面を高精度の平面に仕上げる「すり合わせ」の技術には定評がある。この技術力で顧客企業と信頼関係を構築し、「こんな加工機械がつくれないか」とのニーズを掘り出して各種の機械を共同開発してきた。搬送系などユニットでの受注も多く、付加価値の高い製品になっている。各業界の代表的な顧客企業と共同開発した加工機械は、独占契約期間が終了すると顧客の競合企業からも一斉に注文が入るという。

【最新の加工機械の自動運転で生産コストを低減】

 工作機械業界は景気変動の波に合わせて需要が大きく変動する。どんなに付加価値の高い製品を手がけていても、景気の下降局面に入れば売上高が激減するのが宿命で、2002年度には大手工作機械メーカーが軒並み赤字転落した。しかし、同社はこの年、売上高は半減したものの経常利益率10%を維持している。全部門で実施している徹底的なコスト管理が利益確保の要因となっている。
 同社ではコストを三つに分類し、人件費を中心とする「固定費」、生産部門の材料費や外注費などの「変動費」、交通費や消耗品などの「経費」について、それぞれ部門ごとに年間の計画と実績を管理して月ごとにチェックする。お茶代や郵便切手代に至るまで、1カ月の出費をきちんと管理する徹底ぶりで、社員にコスト意識を強烈に植え付けている。
 コスト削減効果が最も大きいのは、生産部門の「変動費」の抑制だ。同社は毎年、最新の加工機械を導入し、旧型機と入れ替えている。進化した数値制御(NC)加工機の自動運転機能を最大限に活用することで、1人のオペレーターが2台の加工機械を担当、夜間は無人で機械を動かす24時間稼働体制により加工コストを抑えている。また、最新のレーザー切断機やベンダーマシンを導入することで、外注していた板金加工の大部分を内製化し、コストダウンを実現した。

新設備の導入で板金加工も内製化

新設備の導入で板金加工も内製化

Onepoint

【設備投資能力が競争力に直結】

 東京精機工作所のコスト管理活動における「変動費」とは、生産部門において社外に出て行く金額を表す。売上高に占める「変動費比率」の目標数値は35%以下。製品を売ったお金の65%を社内に残すという徹底したコスト管理が同社の強さを支えている。そのコスト削減策の根底にあるのが最新の加工機械の導入であり、設備投資能力が競争力に直結する例といえる。


掲載日:2006年3月 1日

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