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元気印中小企業


特殊製法の製版に強み [プリマックス]

菅和則社長

菅和則社長

会社名 (株)プリマックス
代表者 菅和則社長
業種 工業用スクリーン印刷原版の製造
所在地 埼玉県川越市芳野台1−103−52
電話 049・226・3126

【スクリーン印刷原版を製造】

 プリマックス(埼玉県川越市)は、工業用スクリーン印刷原版の製造、電子基板層のフィルムなど工業用精密写真の原板が主力事業。これらに関連する機器の設計・製造・販売にも携わる。
 メタルマスク製造のプロセス・ラボ・ミクロン(川越市)から1992年に独立。その後、1997年にプリント基板、検査装置メーカーのモトロニクス(東京都国分寺市)と経営統合した。
 スクリーン印刷は孔版印刷の一種で、版にインクをつけて印刷するのではなく、版自体に孔をあけ、そこからインクを刷りつける印刷方式。
 作業工程は、まず鋳物などで製造したフレームにステンレスやナイロンなどを紗張りする。その後、感光液を塗膜し、乾燥させた後、厚みを測定する。続いて、印画紙に焼き付け、現像、検査し出荷する。電子基板、太陽電池のセルなど用途は幅広い。
 同社は、版表面を平面加工し、印刷面側の平滑度を上げて印刷物との密着度を高め、正確な印刷を再現したウルトラμ(ミュー)など特殊製法の製版ノウハウを持つ。

【シール剤印刷用スクリーンマスクを開発】

 2005年4月には、シール剤印刷用スクリーンマスク「マルチプレート」の開発で中小企業優秀新技術・新製品賞(主催=りそな中小企業振興財団、日刊工業新聞社)の優良賞を受賞した。
 同製品は、液晶表示装置の中の液晶ガラス表面の配向膜にスクリーン印刷でシール剤を塗布する際に使用するスクリーンマスク。従来のスクリーン原版を使用すると、パネル面上にマスクの表面が接触し、ガラス基板面に塗布された配向膜に傷が付いて不良表示が発生する。同社は基板面のマスクの表面に凹凸をつけて二重構造にすることで、この問題を解決した。印刷のズレを防ぎ、高精度で安定した品質を保持する。
 用途は、液晶や有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)を使用した携帯電話の液晶部分。「この製法に顧客のニーズが集中していた。最初は、どの製品向けか顧客も明かさない。複数社からの打診があって、やっと用途が分かった」(勝又一郎取締役工場長)。
 2006年2月には同製品の基板サイズの大型化ニーズに対応するため、5000万円を投入し、現像装置、精度測定器などの新規設備を導入する。マルチプレート用の紗張り枠を1メートル角から1・5メートル角に大型化する予定。これまで1メートル角の版を月間50版生産してきたが、新規設備導入により、2007年2月には1・5メートル角を月間200版生産する計画。
 研究開発要員は現在4人。研究開発費は平均年間1000万円。今後の課題は、現在20マイクロメートル(100分の2ミリメートル)が限度のライン印刷精度を10マイクロメートル(100分の1ミリメートル)のレベルまで高めることだ。

スクリーン印刷原版

スクリーン印刷原版

Onepoint

【先を見据えて研究開発】

 プリマックスが開発したマルチプレート製法は、10年も前に完成していた。最近までは企業ニーズが少なく、「お蔵入りしかけていた」(勝又工場長)という。どこで、どんなニーズが生まれるかは予測できない。そのため、先を見据えた研究開発が大切になってくる。同社の特殊製法の進化が注目される。


掲載日:2006年1月25日

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