本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > 元気印中小企業

元気印中小企業


デジカメの画質を最大限に引き出すプリンター技術開発 [ウェッジ]

会社名 (株)ウェッジ
代表者 吉田直樹社長
業種 情報機器の開発
所在地 東京都豊島区南大塚3−30−3
電話 03・5911・8221

【世界最速、全面縁なし】

 ウェッジは熱転写昇華型デジタルフォトプリンター開発のベンチャー企業。1999年の設立以来、世界でも初めてとなる技術開発に挑み、大手メーカーから開発収入と、製品販売数量に応じたロイヤルティー収入を得るとともに、自社製品として販売している。
 同社の技術は、高い評価を受けている「全面縁なし印刷」のほか、印刷速度と画像表現に優れているのが特徴だ。
 全面縁なし印刷は、クランプレスドラム方式と呼ぶ印刷技術を開発したことで実現した。従来のプリンターは、印刷する紙を端で押さえているため、端の部分は印刷できず「のりしろ」として残る。これに対して新方式は、プリンター内を回転するドラムに紙を巻き付け、くるくると回転することで印刷するため、「のりしろ」ができない。
 一方、速さについては、2001年に開発した業務用の昇華型デジタルフォトプリンターが印刷速度で当時の世界最速を達成、L版サイズの印刷なら14秒と従来品の半分程度に短縮した。
 また2003年には、印刷速度がL版サイズで1枚40秒の家庭用フォトプリンターを開発。現在、大手家電メーカーの製品として市販されている。

【1670万色を印刷、銀塩写真が家庭へ】

 画質については、熱転写昇華型の印刷技術に特化し、優れた画像表現を生みだした。プリンター技術は、ノズルからインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式をはじめ、サーマルヘッドを使って昇華させたインクを紙に転写する熱転写昇華型、インクリボンやインクシートのインクを熱で溶かして紙に転写する熱転写溶融型がある。
 同社が熱転写昇華型を選んだのは、インクジェット方式では使用環境やプリンターの利用頻度などの条件次第でインクが目詰まりしやすいからだ。これに対して熱転写昇華型プリンターは、サーマルヘッドに組み込まれた発熱素子(ヒーター)の熱制御を正確に行えるかどうかが重要になる。同社はメカニカル設計とハード、ソフトの技術を使い、発熱素子を高速かつ正確に制御する技術を開発した。
 この技術は100−700度の範囲の温度を無段階で、1000分の1秒の速さで制御する。「1670万色を瞬時にして印刷できる」と吉田直樹社長は胸を張る。
 今後の目標は、同社の技術を利用したデジタルフォトプリンターを一家に1台普及させることだ。写真屋に頼むよりも速くてきれいに仕上がる技術を開発中で、ポストカードなら50枚を30分以内、L版サイズなら同じ50枚で20分以内にすることを目指している。吉田社長は、開発目標を「価格は1万円台で、画質は銀塩写真と変わらず、耐久性は銀塩写真よりも上」と明確に示す。すでに基礎開発は済んでおり、2006年中にも完成する見通しだ。

Onepoint

【プリンターメーカーが次々に採用か?】

 ウェッジは、デジタルフォトプリンターの基本性能である速さと画質にこだわって技術開発を進めてきた。機械系とハード、ソフトの技術を軸に開発力を高めた。その結果、わずか10人あまりの社員数ながら、世界初の技術を多数、世に送り出すことができた。プリンターメーカーの注目度も高く、現在開発中の技術が完成すれば、一層の飛躍期を迎えることになりそうだ。


掲載日:2006年1月 4日

最近の記事


このページの先頭へ