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元気印中小企業


ハイブリッド型発電システムに強み [ゼファー]

伊藤瞭介社長

伊藤瞭介社長

会社名 ゼファー(株)
代表者 伊藤瞭介社長
業種 風力、太陽光エネルギー機器開発・製造
所在地 東京都渋谷区初台1−51−1
電話 03・3299・1910

【自社ブランドで開発製品販売】

 ゼファーは1997年6月に設立した小型風力発電機のメーカー。米国サウスウエスト・ウインドパワーから風力発電機の相手先ブランド(OEM)供給を受けて同事業に参入。現在は自社開発製品を自社ブランドで販売している。
 同社は、風力発電機と太陽電池パネルを組み合わせたハイブリッド型発電システムに強みを持つ。主力製品はサイレント風力発電機「Z−501」で、太陽電池パネルと組み合わせてベランダなどに設置する「アウル」と、大型ポールに太陽電池パネルを組み合わせて、街路灯や多目的発電塔として利用する「エアバード」の2種類がある。これまでに販売した風力発電機は約4000機で、住宅やマンションをはじめ、ビル、工場、学校などで幅広く利用されている。
 期待の新製品は、2005年末に発売する風力発電機「エアドルフィン」だ。販売が軌道に乗れば、2010年に小型風力発電機市場の世界シェア15%を狙い、株式上場を計画している。

【量産工場の建設へ】

 新製品の開発技術を支えているのは、同社が主宰した研究開発プロジェクト「プロジェクトZ」だ。東レ、NTNや東京大学大学院、産業技術総合研究所などの産学官連携チームで、世界最高性能の小型風力発電機の量産化を目標にした。
 その成果として新製品は、最大出力1・5キロワット(風速毎秒12・5メートル)、本体重量15キログラムで、発電量当たりの本体重量が世界で最も軽い。本体価格は30万円に抑え、一般消費者市場でも手の届く価格を実現した。
 さらに、静音性と発電効率の良さも兼ね備えている。風力発電機は、風の力で羽根を回し、その回転力をモーターに伝えることで駆動・発電する。新製品は直径180センチメートルの主翼に、空中で一番静かに飛ぶ鳥といわれるフクロウの羽根を模したデザインを採用している。通常の羽根に比べて、騒音レベルが50分の1以下で、ほぼ無音に近い状態にした。
 また、発電効率の面では、羽根を回すために発電機をモーターにするパワーアシスト機構を採用した。毎分6秒間だけモーターで繰り返し羽根を回転させる仕組みで、無風状態でも電力が得られる。モーターの消費電力が1時間に10ワット必要になるが、「羽根を回転させることで得られるエネルギーの方が高い」と伊藤瞭介社長は話す。
 同社は新製品販売を機に量産工場を建設する方針で、準備を進めている。2005年3月末時点で資本金を9990万円から2億6199万円に増資した。伊藤社長は「今まで手弁当で事業をしてきた。これからは本格的な製造業になる」と意欲を燃やしている。

風力発電機「エアドルフィン」

風力発電機「エアドルフィン」

ワンポイント

【環境問題が追い風に】

 わが国でも近年、小型風力発電機の販売が増え始めている。その中でゼファーは、羽根をはじめ主要部品を自社開発している点が強みだ。風力発電機はエネルギー、環境といった21世紀の産業の主要テーマに合致しており、同社事業に追い風となっている。発電量当たりの本体重量が世界最軽量の新製品「エアドルフィン」の販売が、ベンチャー企業から大きく踏み出す試金石になると予想される。


掲載日:2006年1月11日

東京都環境産学官連携製造業

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