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元気印中小企業


生ゴミ処理機の「勝ち組」企業 [エスキー工機]

遠藤岩雄社長

遠藤岩雄社長

会社名 エスキー工機(株)
代表者 遠藤岩雄社長
業種 製造業
所在地 山形県酒田市大宮町2−5−20
電話 0234・26・0255

【全自動運転と処理能力の高さに評価】

 食品循環資源の再生利用量を20%に高める食品リサイクル法の2006年度目標を受けて、生ゴミ処理機が再び注目されている。とくにエスキー工機が開発した「ゴミサー」の勢いが目立つ。手間いらずの全自動運転と処理能力の高さがユーザーに評価されて全国各地に普及。大型施設の採用も相次ぎ、順調に実績を重ねている。
 ゴミサーは微生物活用の処理装置。投入された生ゴミは微生物を混入したもみ殻とともに撹拌(かくはん)され、発酵によって水分と二酸化炭素に分解される。破砕型や乾燥型、たい肥型など一般的に普及しているタイプと異なり、処理物を取り出す必要がないのが特徴だ。
 さまざまな業者が参入、撤退を繰り返す生ゴミ処理機市場で同社が生き残り、高性能機の支持を集めているのは、ミキサーの製造で長年培ってきた撹拌技術があるからだ。遠藤岩雄社長は「ムラなく全体を撹拌して100%処理する。他社製品にはないノウハウが詰まっている」と胸を張る。さらに開発過程で山形大学や山形工業技術センターの協力を得て、生ゴミを分解する能力が高い微生物や、水分や温度を適切に管理するシステムが導入されている。

【累計2000台を突破】

 販売開始は1992年。新聞掲載をきっかけに山形県酒田市の学校へ納入できるようになった。さらに全国チェーンのホテルで全館設置が決まると、引き合いが一気に増えたという。ラインアップは一日あたりの処理能力5キログラムタイプから750キログラムタイプまで。180万円の20キログラムタイプを中心に、これまで学校や給食センター、病院、ホテル、レストランなど全都道府県に設置された。一般家庭での購入者も現れており、販売実績は累計2000台を突破した。現在は年間150台程度をコンスタントに出荷している。
 全国各地に設けた代理店を通して販売しており、2005年4月には新たに帝人グループのNI帝人商事(大阪市)と特約店契約を結んだ。「これまでの顧客とは違った客層、例えば大手企業や海外企業などの需要が期待できそうだ」(遠藤社長)としている。
 大型受注も相次いでいる。横浜市の大規模ショッピングセンターに続き、2005年12月には名古屋市の再開発ビル「ミッドランドスクエア」に納入する。JR名古屋駅前に2007年オープンする地上47階建ての超高層ビルからの受注は、ゴミサーの性能を証明するものとして大きなアピールになりそうだ。
 ゴミの分別回収は社会に定着してきたが、ほとんどの自治体で生ゴミは燃えるゴミと一緒に回収されているのが実情。そのため行政には、さらに細分化した分別回収の実施を求めている。ゴミサーの需要増への期待だけでなく、ゴミ処理コストの低減と環境保全を願ってのものだ。

手間いらずの全自動運転「ゴミサー」

手間いらずの全自動運転「ゴミサー」

ワンポイント

【販路拡大へ布石】

 乱立気味だった生ゴミ処理機業界も、淘汰(とうた)を経て一定の落ち着きが出てきたもよう。「シャフトに羽根を付けて回せば撹拌できるわけではない」と、未熟な他社製品に対する遠藤社長の評価は厳しい。ただ同社が勝ち組としての評価を確実にするには、技術力に加えて販路の拡大も必要だろう。そのため商社と手を組むなど手は打った。輸出面での成果もこれからだ。


掲載日:2006年1月11日

山形県環境産学官連携製造業

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