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元気印中小企業


知財とデザインで海外勢に対抗 [日本フィルム]

田北一彦社長

田北一彦社長

会社名 日本フィルム(株)
代表者 田北一彦社長
業種 製造業
所在地 大分市下郡3007番地
電話 097・569・5121

【製品の99%に知財あり】

 日本フィルム(大分市)は、知的財産権を最重視した経営戦略を展開する。家庭用ゴミ袋や台所用水切りなど、生産する製品の99%が何らかのライセンスを有する。化成品業でも海外勢との競合が激しくなっており、中国などで生産される安価な製品に対抗するのが狙いだ。
 日本フィルムがライセンスを持つ知的財産権は国際特許を含め特許7件、実用新案14件、意匠28件、商標19件。社員数が100人弱の会社としては異例なほど多い。
 化成品の製造はフィルム成形、印刷、製袋、巻き取りの各工程で構成され、「機械さえ買えば誰でも生産できる」(田北一彦社長)。そのため、他社の模倣を防ぐ知的財産権は「絶対必要」(同)なもので、製品の研究・開発に経営資源を惜しげもなく注いでいる。
 新たな製品開発により、同社の柱の一つに育ったのが「安全グリップ付き家庭用ゴミ袋」だ。ゴミ袋の上と下両方に取っ手となる安全グリップを付けたゴミ袋を考案。「ゴミ回収者にも配慮した製品」と好評を得て、市町村合併前のピーク時で全国450の市町村が指定ゴミ袋として採用した。今では同社の売り上げの6割以上を稼ぐ主力製品だ。
 このゴミ袋には安全グリップ以外にも同社の知恵と工夫が生きている。生産履歴番号の表示がその一つで、ゴミ袋一枚一枚に異なる数字が印刷されている。ここまで手が込んだ生産工程を採るのは「ゴミ袋が有料になったのが理由」(同)だ。また目の不自由な人のため、どちらが上かを判別できる凸模様を入れる配慮も施した。

【グッドデザイン賞を二度受賞】

 知的財産権の取得と並び、同社の製品開発重視の姿勢はグッドデザイン賞を二度受賞したことにも顕著に表れている。2003年度のグリップ付きゴミ袋に続き、2005年度は関連会社の大分製紙(大分市)と共同開発したトイレットペーパー用包装袋「らびっとぱっく」が受賞した。
 このらびっとぱっくはミシン目に沿って破いていけばゴミ袋として再利用できる。従来、包装袋はゴミにしかならなかったが「再利用できる道は必ずあるはず」(同)と1998年に開発に着手し、約5年の期間を経て製品化に成功した。デザイン賞の受賞もこうした「省資源化という観点が評価されたと思っている」(同)。
 このほか、トウモロコシから抽出したポリ乳酸をゴミ袋などの原料に使う研究も進めている。コスト高になり、製品化は難しいが「研究者の意識を高めるためにも研究を継続する」(同)。同社の経営理念は「工夫は無限」。今後も開発型企業として、研究重視の経営姿勢が変わることはないだろう。

日本フィルムの製品群

日本フィルムの製品群

ワンポイント

【「安心」「安全」+「エコ」】

 大分市という九州の一都市に本社を置きながら、北は北海道から南は沖縄まで自治体の指定ゴミ袋に採用されている。中国製の安価な製品にも競争で勝っているのは、価格以外のものを同社が提供しているからだ。一般消費者が日常で使う製品だけに「安心」や「安全」は重要なポイントになる。さらに今後は「エコ」という観点も重要視されると田北社長は読んでおり、環境配慮型製品の開発を進めていく考えだ。


掲載日:2006年1月11日

大分県安全性知的財産権製造業

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