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元気印中小企業


徳島県名産のサツマイモを和菓子に生かす [栗尾商店]

栗尾善四郎社長

栗尾善四郎社長

会社名 (有)栗尾商店
代表者 栗尾善四郎社長
業種 和菓子製造
所在地 徳島県美馬郡つるぎ町貞光字馬出47−10
電話 0883・62・2715

【材料と手作りにこだわる】

 栗尾商店は1929年(昭4)の創業。看板商品は創業以来、徳島県名産品のサツマイモ「鳴門金時」にこだわった和菓子「鳴門うず芋」だ。トップブランド『里むすめ』をはじめとするブランド化した鳴門金時を契約農家や市場から仕入れる。
 刻んだ鳴門金時を一晩、水に浸してアク抜きする。翌日、蒸し器にかけて蒸し上がった芋を蜜漬けするのが工程だ。特筆すべきは、芋を切るのに機械を使わず、手作業でしていることだ。「コストはかかるが、人海戦術で手切りするからこの味がでる」(栗尾善四郎社長)。徳島県立工業技術センターの研究によると、包丁で手切りすると断面にノコギリ状の凸凹ができる。「生産性を考えると機械を使いたいが、手切りの芋は蜜の入り具合が違う」(同)という。効率より「おいしさ」を追求している。
 水は四国の霊山・剣山の恵みを受けた水でアク抜きする。「蜜床に蒸した芋を漬けると蜜を吸う。その都度、一定量を継ぎ足す。創業以来の秘伝」(同)だ。
 何ものにも代え難い宝の「鳴門うず芋」があり、老舗の信用があるとはいえ、新しい商品の開発にも余念がない。鳴門うず芋をベースに羊かんやういろうなど芋関連製品の構成拡大を急いでいる。

【皮の再生商品も人気】

 中でも、5−8月限定の季節商品として高い評価を受けているのが「すなじきんとき」。1998年に主力取引先の東京の百貨店担当者から「ゴマを使った新商品の開発」を持ちかけられ、1999年に製品化し、納入した。鳴門うず芋と比べ、芋を短冊状に切り、一晩乾燥させてオーブンで焼くという約2倍の労力と時間がかかる。2002年9月、中国・四国9県の特産品を集めた展示・即売会「中国・四国商工会ふるさと商品フェスタ」が岡山県のコンベックス岡山で開かれた。すなじきんときは、その特産品コンテストで金賞を受賞した。スティック状なので手を汚さず、砂糖をまぶしてないので食べやすいうえ、香ばしく、冷たい麦茶に合うことなどが評価された。栄養価が高い「ゴマ」がここ数年、健康ブームで注目を集めており、女性客からの注文が多いという。
 エコロジー思想から出発した商品「カワイモちゃん」も開発した。製造工程で出る「芋の皮」を再生したものだ。年1トンも出る皮は、これまで処理業者に委託して廃棄処分していた。「皮の部分は繊維質が多く、カリウムが豊富」(同)なことに目をつけた徳島自動車道の上板サービスエリアから独自商品の開発を依頼されたのがきっかけとなった。
 同社の商品は無添加、無着色が基本。当然、賞味期限は短い。機械化すれば生産力はアップするがその道を選ばず、「価格が高くても『品質』という付加価値にこだわる」(同)戦略で生き残りを図っている。

5-8月限定「すなじきんとき」

ワンポイント

【「芋菓子」限定で本物訴求】

 大企業がコスト的に合わない「手作り」がセールスポイント。ある意味、ニッチ(すき間)市場に特化している。類似品が出ても価格競争をせず、あえて「手間をかけた製品づくり」を掲げ、地道に自らの道を歩んでいる。商品開発はホームグラウンドの「芋菓子」の延長線上に限定し、水平展開している。言い換えれば、「本物志向」の顧客をターゲットにしたマーケティング戦略である。


掲載日:2006年1月11日

ブランド健康地域資源徳島県製造業

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