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元気印中小企業


画像圧縮技術で携帯電話の漫画配信サービス支援 [セルシス]

川上陽介社長

川上陽介社長

会社名 (株)セルシス
代表者 川上陽介社長
業種 ソフト開発
所在地 東京都渋谷区代々木4−27−25
電話 03・3372・3156

【JPEG方式に比べ5分の1以下のデータサイズで】

 セルシスは漫画・アニメの“トータルソリューションプロバイダー”。漫画・アニメの制作環境をデジタル化し、インターネットやモバイル端末などで流通させる仕組みやツールを提供する。3次元コンピューターグラフィックス(3DCG)のプログラミングや、CADのソフトウエア開発などに携わってきた川上陽介社長が1991年に設立した。プロのクリエーターがパソコン上でアニメ制作を行える制作支援ソフト「RETAS!PRO」シリーズや、紙にペンで描いているような繊細なタッチをデジタルで表現できる漫画制作ソフト「ComicStudio」シリーズなどを販売している。
 ただ「制作する側のツールには、市場に限界がある」(川上陽介社長)。このため現在は、携帯電話の漫画配信サービスを支援するビジネスに力を注いでいる。「第3世代携帯電話の普及、パケット通信料定額という環境が整い、リッチコンテンツが送れるようになった。コンテンツビジネスには市場に広がりがある」(同)とみている。まず、携帯電話上に漫画を高精細で表示できる閲覧ソフト「ComicSurfing」を自社開発した。画像のクオリティーを落とさずに、JPEG方式に比べて約5分の1から7分の1のデータサイズでダウンロードできるのが特徴だ。

【モバイルをツールに新しい表現サービスへ】

 同ソフトはNTTドコモ、KDDI(au)、ボーダフォンの大手3キャリアが採用し、現行の漫画配信サービスのほとんどで利用されているという。2005年10月現在、漫画をダウンロードできるサイトは54サイト存在し、毎月約1000話ずつコンテンツが増えている。同社は閲覧ソフトの使用が増えると、その分売り上げも増える“レベニューシェアリング”のビジネスモデルで収益拡大を図る。会社全体の売上高は2004年10月期で約6億円。2005年10月期は8億円、2006年10月期は15億円を見込む。
 現在、大手3キャリアの3G携帯は約1000万台が流通している。今後5年で5000万台まで増えると見込まれている。「着メロ、着ウタは大手3キャリアで約1200億円の市場がある。電子書籍も同規模に広がる可能性がある」(同)という。
 今後はモバイルをツールにした新しい表現方法の構築を目指す。「ComicSurfing」を活用することで、アニメや映画から切り出しフキダシを付けてストーリーを読み進める「よむアニ」や「よむドラ」といったサービスの提供も可能になった。「日本の漫画・アニメは世界に誇れる文化となった。携帯電話の能力を最大限に生かし、いいコンテンツを提供できるような環境を整えていきたい」(同)と意欲を燃やす。
 携帯電話機は一般に、マイクとスピーカー間に物理的距離を設けてハウリングを防いでいる。同社の技術を使うと、この物理的距離が不要となり、一層小型化できる。このため同技術の普及が一気に進み、ライセンスフィー収入が加速度的に増える可能性もある。
 同社は売上高を06年9月期3億円、07年9月期6億円と見込む。利益率は高く、06年9月期からの黒字化を予想している。2、3年後に株式上場を目指す。

閲覧ソフト「ComicSurfing」

閲覧ソフト「ComicSurfing」

Onepoint

【漫画業界の活性化にも一役】

 日本で発行されている漫画雑誌は約200誌。現在、漫画を世の中に流通させるには、数に限りのある雑誌に連載して単行本にするという流れしかない。そのため常時、漫画業界で働くことができるのは4000人程度だという。「携帯電話という新しい媒体で流通させることができるようになり、漫画を表現するための間口が広がった」(川上陽介社長)と、漫画業界の活性化にも一役買っている。


掲載日:2005年12月28日

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