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元気印中小企業


世界有数の半導体テストハンドラーメーカー [上野精機]

会社名 上野精機(株)
代表者 上野昇社長
業種 製造業
所在地 福岡県遠賀郡水巻町下二西1の2の18
電話 093・202・4353

【ナンバーワン目指し小型化・高速化を追求】

 かつて炭鉱で栄えた筑豊から玄界灘へと流れる福岡県の遠賀川。その程近くに本社を置く上野精機は、半導体の特性テストを行う「テストハンドラー」で、国内外からその名を知られる存在となった。同社の社員数は130人ほどで、そのうちエンジニアは50人を超える。研究開発にかかわる投資は「人件費を含めると年間売り上げの15%を超えるのでは」と上野昇社長。世界市場で勝てる製品を生み出そうというその姿勢に、妥協は見られない。
 同社はまだ半導体の製造装置がない1972年(昭47)に、ゲルマニウムダイオードなどをつくる際に使う精密治工具を製作、販売する会社として創業した。
 やがて半導体産業は、わが国でも有数の産業に成長していく。業界への参入が決して早いとはいえない同社だったが「半導体メーカーに出入りをするうちに情報が入るようになってきた」(上野社長)という。82年ころからは半導体製造装置の設計、開発に本腰を入れるようになった。
 「魂が入っていないと良いものはできない」と上野社長はいう。製造工程の前後のプロセスを把握せず、発注元からの仕様書だけで良い商品をつくるのは難しい。こうした考えから、同社はテストハンドラーに特化する道を選んだ。

【1時間に3万6000個を処理】

 「やるからにはナンバーワンに」。世界レベルの"高速、小型化対応"をターゲットとして製品開発に取り組んだ。98年に出したテストハンドラーの1号機は、従来の製品に比べて約2倍の高速処理をこなす能力を持つ製品となった。
 05年2月に製品化された「UBAS(ユーバス)」は、1時間当たり3万6000個という「世界最高レベル」(同)の高速処理を誇るディスクリート(個別)半導体向けテストハンドラーだ。インデックステーブル上に電気特性テストとレーザーマーキング、画像外観検査、テーピングなどの各プロセスに対応したユニットを配置。1台の装置で半導体の最終特性テストと、収納テープへの梱包工程を行うことができる。超小型半導体もプラスマイナス15マイクロメートル(1000分の15ミリメートルの誤差)の停止精度で搬送が可能だ。
 UBASの開発にあたっては「やる以上は世界一のものを、と社内のベクトルが一つになった」と上野社長。国内、海外の半導体メーカーなどへ既に約100台を販売した。
 「これからもより小型化、高速化を追求する」と語る上野社長。"ナンバーワン"の座を揺るぎないものとするためには国内外のライバルメーカーとの激烈な競争が控えているが、表情には自信がにじむ。おだやかな遠賀川の流れを抜け、同社は大海原へとこぎ出し始めた。

上野精機社屋

上野精機社屋

Onepoint

【次世代の人づくり進める】

 「ナンバーワンのモノづくり」という高い目標を打ち出したことが、社員のモチベーションを高め、方向性を一つにした。中小企業がグローバル競争を勝ち抜くためには人材の確保が不可欠であり、同社では語学力の向上、機械設計の資格の取得を社員に推奨するなどして次世代の人づくりを進めている。今後も技術力を背景にした新しい製品を送り出してくれるだろう。


掲載日:2005年10月26日

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