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元気印中小企業


長尺材料対応の卓上型加工装置を開発 [池上精工]

池上正智社長

池上正智社長

会社名 池上精工(株)
代表者 池上正智社長
業種 製造業
所在地 名古屋市南区塩屋町3−17
電話 052・823・2223

【安定収益求め産学官連携】

 金型はほとんどが受注生産だ。取引先の状況によって注文の増減があるのが当たり前で、安定して収益を出すのはなかなか難しい。その金型業界にあって、池上精工は産学官の連携により、顧客のニーズにあった加工装置「Sash−IN」の開発に成功した。従来の金型事業に、有望な独自製品を加え、安定した収益を確保しようとしている。
 池上精工は1968年の設立で、アルミサッシのプレス金型とプラスチック部品の射出成形用金型の設計、製造を主力としている。その一つ、サッシ加工の分野では、金型を使ったプレス加工が量産に適しているものの、最近増えつつある多品種少量加工には適していない。このため「金型を使わず、もっと効率良くサッシを加工する方法はないか」というユーザーの声をヒントに、新しい加工装置の開発に着手した。
 多品種少量加工なら切削加工が向いているが、従来装置は3−5メートルもの長尺材料を抱え込んで加工する大型機しかなく、それが業界の常識だった。そこで同社は、長尺材料にも対応できる卓上タイプの超小型装置に挑戦した。
 開発に当たっては自社で蓄積してきた技術力に加え、理化学研究所から技術指導を受けたことが大きかった。「中小企業は、大学や研究機関の敷居が高いと思っているが、それではダメだ。生き残っていくために新しいモノづくりが必要であり、大学、研究機関との交流を深め、先端の技術情報に触れることが大事」(池上正智社長)という。

【モットーは「思いやり」】

 開発した装置は、数値制御(NC)によりX、Y、Z軸に加え、回転軸であるC軸をコントロールし、一度のクランプで多様な加工ができる。しかもクランプ機構を工夫したことで、各種サッシに柔軟に対応する。卓上タイプで、従来の切削加工装置に比べ超小型ながら、長尺材料を含む多品種少量生産が可能だ。
 また、量産ラインに組み込んで使用でき、省人化に威力を発揮する。さらに、プレス加工に比べて金型が不要なため、減価償却負担が軽減できるなど経営上のメリットも大きい。
 同社の経営のモットーは「思いやり」(池上社長)。「まずはニーズありきでも、顧客に対する思いやりを加えることで、より良いものができる。使い勝手、安全性などをトータルで考えた製品づくりがしたい」(同)との思いを具現化したのが「Sash−IN」だった。だから開発段階で試作機をユーザーの工場に持ち込み、実際に使ってもらって、その意見を取り入れた。
 今後はアルミサッシ分野だけでなく、木材、樹脂製品などの長尺材料を加工する小型装置の開発を狙っている。

長尺材料対応の卓上型加工装置「Sash−IN」

長尺材料対応の卓上型加工装置「Sash−IN」

Onepoint

【NCプログラム作成サービスも】

 「技術力で食べていける会社にしたい」(池上社長)という。だから研究機関などへも足しげく通い、最新の技術情報を得るのに懸命だ。卓上タイプの加工装置は装置本体の販売だけでなく、ユーザーが求める加工のNCプログラムの作成サービスも行っている。このサービスは今までにないビジネスモデルであり、ビジネスに対するしたたかさを感じさせる。


掲載日:2005年10月19日

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