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元気印中小企業


におい情報管理システムを開発 [双葉エレクトロニクス]

川本幸一社長

川本幸一社長

会社名 (株)双葉エレクトロニクス
代表者 川本幸一社長
業種 製造業
所在地 横浜市都筑区中川1−29−1 イイダビル
電話 045・912・2266

【人の臭覚を数値化】

 「においを表現する。これがなかなか難しかった」と、双葉エレクトロニクスの川本幸一社長は打ち明ける。同社が開発した、におい情報管理システム「e−nose(イーノーズ)」は、単なる成分分析にとどまっていたにおいのデータを情報として活用する道を開いた。
 用途は広い。堆肥(たいひ)が発酵して散布に適した状態になると、においが変わる。これまでは人間の感覚頼りだったものを、コンピューターによる情報処理で把握できるようにした。まさに電子の「鼻」だ。
 従来は使用時間で決めていたフィルター寿命。工場の排出ガスのにおいデータを追跡することで、より適切な時期に交換できるという。川本社長は「最近では施設ぐるみでにおい情報を管理するシステム受注が増えてきた」と話している。
 最も苦労したのが、においのデータベース化。人の臭覚を数値化するために、いろいろなにおいを集め、文字通り嗅(か)ぎ回った。社員の鼻を頼りに、データの分析に取り組んだという。
 05年4月、静岡県内の産業廃棄物中間処理業者で、屋外設置の定点式におい測定装置「イーノーズステーション」を5基稼働させた。処理施設内と敷地境界線の臭気観測用だ。
 この業者が立地する自治体では、悪臭防止法の規制基準を臭気指数に切り替えた。同業者はこの規制基準に対応するため、施設から発生する臭気を24時間定点監視する同システムを導入。臭気の監視・管理に取り組むことにした。

【製品ラインアップを拡充】

 工場などの施設のガス監視は、ガスセンサーを内蔵したガス検知システムを利用するケースがほとんど。悪臭の原因となる個別のガス濃度は測定できるが、においの原因が複数ある場合に、どれだけ不快感を与えるのかは判定できない。鼻が曲がるような悪臭であっても、においを構成する個々のガス濃度が低いと、従来のガス検知システムでは検知できないのだ。
 生産現場や産業廃棄物処理場などで発生するにおいは複合臭気がほとんど。「イーノーズ」シリーズは、複合臭気を測定できるのが強みだ。
 製品ラインアップも充実している。05年6月には「イーノーズステーション」、「同モバイル」、「同インテグラル」の3機種を追加した。「ステーション」は敷地境界線などに置く臭気の自動定点測定装置。防塵・防滴構造で、屋外に設置できる。複数台を使った自動計測のシステム受注にも対応する。
 「モバイル」は片手で持ち運びできる臭気計測装置。においをグラフ表示し、分かりやすくした。「インテグラル」は四つのセンサーによる臭気測定と成分臭気測定が同時にできる。複数端末による定時自動測定も可能だ。

敷地境界線上に設置したイーノーズステーション

敷地境界線上に設置したイーノーズステーション

Onepoint

【においソリューション提供が強み】

 においを、排除すべき公害と決めつけるのではなく、価値がある「情報」ととらえ、有効活用しようとしたのが開発の原点。測定端末機種の充実と、他社にはまねできないにおい分析ソフトのノウハウを組み合わせることで、用途を広げている。単なる測定にとどまらず、においソリューション(問題解決)を提供できることが同社の強み。オンリーワンで成長が期待できそうだ。


掲載日:2005年9月28日

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