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元気印中小企業


食器棚に経営資源を集中し生き残り [パモウナ]

森宏社長

森宏社長

会社名 (株)パモウナ
代表者 森宏社長
業種 製造業
所在地 名古屋市港区寛政町3−34
電話 052・653・7711

【低価格輸入品の増加で多目的家具から転換】

 パモウナは、食器棚ではトップクラスのシェアを持つ木製家具メーカー。10年ほど前までは、カラーボックスや書棚などの多目的家具を主体に、家具業界のすそ野に当たる若者向けをターゲットにしていた。しかし国内に工場を構えたまま生き残るため、ターゲットをブライダルやファミリーに変更、食器棚を主力とした。他社にないデザインや機能を持った食器棚を製品化する戦略が功を奏し、いまや食器棚のトレンドリーダー的な存在だ。
 多目的家具から食器棚への主力変更は、家具業界の大きなうねりの中で見いだした戦略。国内メーカーがベトナムやインドネシア、中国などに相次いで海外進出し、現地工場からの輸入品が増えた。また、ホームセンターや通信販売、組み立て式家具といった流通形態、方式の広がりもあり、価格が低下する傾向にあった。
 そこで中長期ビジョンを見直し、ターゲットを若者よりワンランク上のブライダル、ファミリー層とした。「国内で生き残るには、どこかの分野でトップシェアを取るくらいに極める必要がある」(森宏社長)と食器棚に力を注ぐことを決意。
 食器棚では後発メーカーとしてのスタートだったため、「開発部門には失敗してもいいので、市場にないデザイン、機能を持つ製品の開発を求めた」(同)。食器棚というと、それまでは文字通り食器を置く棚だけのものだった。

【小回りの利いたサービスで独自性維持】

 そこで同社は、電子レンジや炊飯器などの設置スペースとなる家電ボードを備えたものや、奥行きを広げて調理作業スペースを備えたもの、下方部分の扉を引き出しに変更したものなどを製品化。またカラーボックスの経験を生かし、色で装飾するなどカラーデザインで付加価値を高めた。
 それまでの主力が若者向けの多目的家具だったため、低価格品中心というブランドイメージから脱却するには2、3年の時間を要した。それでも市場からは「新しいデザイン、機能を持った食器棚を開発するメーカー」という期待が集まり、多くのヒット商品を出した。
 現在も「食器棚のトレンドをつくる気構えで製品開発に取り組んでいる」(同)というが、同社の新製品を他社もすぐ追いかける形が多くなり、独自性を保つのが難しい状況になっている。このため、小さいニーズも取り込むため、02年からは幅や色、少し形が違うものを豊富にそろえて、ラインアップを拡充する多品種化に力を注いでいる。
 また、間仕切りやスライドテーブルなどのオプション、台輪カットによる高さ変更や裏面化粧などのカスタマイズの専門組織を04年に設けた。小回りの利いたサービスで独自性を保つ方針だ。
 それでも、あくまで「基本となる食器棚本体の競争力が大事だ」(同)として、新たな戦略も練っており、その一手が注目される。

トップクラスのシェアを持つ主力製品の食器棚

トップクラスのシェアを持つ主力製品の食器棚

Onepoint

【知名度アップへブランドロゴ変更も】

 輸入品との激しい競争もあり、市場が縮小している家具業界で、独自性にこだわっているのがパモウナの強みだ。新規性を自らの手で作り出すという姿勢が市場に受け入れられている。また05年には創業50周年を迎え、7月1日付でブランドロゴをローマ字読みで「パモウナ」と読めるように変更。知名度アップの努力と重なれば、まだ成長は続くだろう。


掲載日:2005年8月31日

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